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オンラインクロストーク第1回レポート~演劇製作の過程を通して「言語を問う」面白さとは?

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投稿日:2025/02/28

本記事は、2024年度に立ち上がった、「GOOD DIALOGUE LABORATORY(略称:GDL)」のイベントレポートです。GDLは、「よき対話を通じて、表現の可能性をひらく」を合言葉に、障害のある人もない人も、さまざまなバックグラウンドをもつ作り手や企画者が集い、表現、創作の環境におけるバリア(社会的障壁)や課題を共有し、議論し、言語化。10年先、20年先の表現の未来をつくっていくことにつなげてゆきたいという想いで立ち上がったネットワークです。

今回は、第1回のオンラインのトークイベントとして企画された「クロストークvol.1 言語を問う」の様子を、真しろ編集部員の文章でお届けします。

トーク概要

「言語を問う」インクルーシブな作品制作の視点を学ぶクロストーク(第1回)
日時:2024年 8月29日(木) 19:30〜 21:00
会場:オンライン(THEATRE for ALL 公式YouTube)
登壇:岡田利規、牧原依里
参加費:無料
アクセシビリティ:手話通訳、文字支援

はじめに

はじめまして。GDL編集部員の真しろです。うまれつき全盲で、今は大学院で言語学の研究をしています。その傍ら、演劇や美術作品を鑑賞するワークショップのファシリテーターやアクセシビリティー監修のお仕事をしています。自分自身も、小説を書いたり曲を作ったり、何かを表現することが大好きです。今回、表現をする人も表現を受け取る人も、誰もが自分らしくその行為を楽しむための方法について考えたいと思い、GDLの編集部として参加することに決めました。

GDLのクロストークでは、アーティスト同士の対話の場を広く開いていくことで、表現、創作の環境におけるバリア(社会的障壁)や課題、また、表現に秘めているまだ見ぬ可能性をより多くの方と共有し考えるプログラムです。

今回は、演劇作家・小説家の岡田利規さんと、老舎の映画作家・アーティストの牧原依里さんの2名をお迎えし、「言語を問うインクルーシブな作品制作の視点を学ぶ」と題したクロストークが展開されました。

「GDL編集部」とは?

さまざまな分野のアーティスト、ファシリテーター、制作経験者でチームを結成。学びを可視化していくコアメンバーとして、また、クロストーク及び研究会の主要メンバーとして企画を行います。

トークの冒頭では、お互いがお互いの作品について感想を述べ合いました。その後、マイノリティーがマジョリティーを演じることに関する面白さや問題提起についてさまざまな角度から議論が交わされました。

まずは牧原さんから、「岡田さんの作られた、『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』について、聴者のお客さんがどう感じたか気になります」という質問が投げかけられ、マイノリティーがマジョリティー言語を話すことの面白さについての事例紹介。
その後、映像作品と演劇の違いなどを比較しながら、ろう者が聴者に見えるような演出とはどのような物なのか、牧原さんの作品を例に議論が展開されました。

そして、マイノリティーをマジョリティーに見えるように演出しなくても良い例や、そうしようとしてもそうならない現実などが紹介されていきました。

最終的には、マイノリティーとマジョリティーの言語や文化が今後も自由に結びついていく可能性を検討しつつ、対談は終了となりました。

マイノリティの俳優が、マジョリティらしい言葉で演技する必要があるか?

マイノリティーがマジョリティーを演じるとき、演技のうまさと言語の流ちょうさは比例しないという議論が対談の中盤にありました。牧原さんは、「聴者がろう者を演じるとき、手話が上手であっても演技がうまくない人もいるし、言葉がたどたどしくても演技が上手な人はいる」と述べられていました。また、岡田さんも、「作品を作るとき、外国人がリアルな日本語を話すという意味でのリアリズムは求めなかった」とおっしゃっていて、お二方の考え方には共通点があると感じました。つまり、マイノリティーがマジョリティーらしい言葉を使うことは必ずしも正解ではないのです。

異なる言語の身体を演じる、演じさせる時、大切なのは、想像力と信頼

牧原さんが多くの事例を紹介してくださいましたが、ろう者が使う日本語は聴者の日本語とは明らかに異なっているし、聴者が話す手話はろう者の手話とは異なるそうです。また、岡田さんも、ご自身が演劇に関わる中で、母語話者の言語が必ずしもオーディエンスの頭に入ってきやすいわけではないとおっしゃっていました。マイノリティーがマジョリティーのリアルを追求することよりも、役者自身が自分自身の使う言語や想像力を用いて演じることが大切なのでしょう。ただそのような環境を実現させるためには、俳優と監督の間に信頼関係が必要であることもお二人は再三言及されていて、インクルーシブな演劇制作のプロセスの難しさも浮き彫りになりました。

まとめ

マイノリティーがマジョリティー言語をリアルに使いこなすべきかは、演劇だけでなく、言語教育や言語政策の現場でも絶えず議論されてきたことです。そもそも、ネイティブスピーカー(母語話者)とは誰のことを刺していて、正しい言語使用とはどのような物なのかも、突き詰めて考えれば曖昧になってきます。正しい言葉を使うことばかりに注力せず、自分なりの言葉を操れるようになることが、今後求められるはずです。今回の対談は演劇を含めた文化芸術における「言語を問う」ことがテーマでしたが、お二人のお話から、広い意味での、「言語を問う」ことができると感じました。改めて、表現の扉が開かれた瞬間に立ち会えたことに、筆者としては感無量です。

執筆者

真しろ(ましろ)

エンタメ好きの全盲大学院生。
1998年大阪生まれ。先天性の全盲。現在大学院で、多言語演劇に出演する役者たちの言語使用の特徴について研究している。 研究の傍ら、演劇やアート作品の鑑賞を誰もが楽しめる環境作りのために、ワークショップのファシリテーターやアクセシビリティー監修の活動も行っている。趣味で小説執筆やラジオドラマの制作にも携わり、多くの人がエンタメや表現活動を行う方法について、日々模索している。先天性の全盲であることを生かし、音や言葉にまつわる表現の可能性を開いていきたい。

関連タグ

演劇
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