THEATRE for ALL ファシリテータースクール ~アートでインクルーシブな対話の場をつくる~
ABOUT
THEATRE for ALLのファシリテータースクールは、「正解のない問いをめぐって、さまざまな人が安心して対話・創作に参加できる場をつくる技術」を実験しながら体得する学びの場です。本スクールではその方法論について思考を巡らし、参加者の皆さんに、芸術鑑賞を通じた対話型ワークショップを実際に企画・運営していただきます。さまざまな人が参加するインクルーシブな場をどのように実現し、そこでの対話をどうファシリテーションするか、必要となる心構えや知見を身につける、約3か月間の実践プログラムです。
今回は、哲学対話の実践・普及を推進するNPO<こども哲学おとな哲学 アーダコーダ>と共に、アートを介した、インクルーシブな対話の場のつくり方やアクセシビリティについて考えていきます。哲学対話の手法を学び、障害のある方ない方、子どもからお年寄りなど、様々な人を対象にしたコミュニケーション実績を持つ各界のゲストによるワークショップやレクチャーを経て、受講生自らが実際にワークショップを企画・開催まで行う実践的な講座です。
アートや福祉、教育、ビジネスの現場などで活用できる対話の技術を知りたい!
インクルーシブなワークショップのアイデアを生み出したい!という皆様のご応募をお待ちしております。
開催概要
実施期間:2021年11月2日(火)~2月15日(火)
定員 :15名程度
参加費 : 一般 35,000円(税込)/U29 30,000円(税込)
※THEATRE for ALL対象作品が見放題となる月会員(月会費1800円)4ヶ月分を含む
会場 :オンタイムでの講座・ワークショップの参加 ZOOM
オンデマンドの講座視聴 Youtube
オンラインの交流など slack
対象者 :
・対話型鑑賞、哲学対話、インクルーシブな場づくり、アクセシビリティ、ファシリテーションなどに関心がある方。
・アートや福祉、教育、ビジネスの現場などで多様な人との関わり方を考えてみたい方。
・継続的に参加ができる方。
※ファシリテーション経験の有無は問いません。
バリアフリー対応:
・参加者の要望に応じて相談し、対応します。
・手話通訳がほしい、字幕対応がほしい、大きい音が苦手なので気にしてほしい、ゆっくりしゃべってほしい、などご希望があれば申し込みの際にご記入ください。
必要な物:
・パソコン、タブレットなどの通信機器
※スマートフォンより画面の大きな機器が望ましい
・インターネット接続環境 ※安定度が高いものが望ましい
お問い合わせ:
・メール:tfa.learning@gmail.com
・電話:03-6825-1223 (受付時間 平日10:00〜17:00)
プログラム内容・スケジュール
・キックオフ
11月2日(火)20時〜22時 チェックイン
THEATRE for ALL ファシリテータースクールで学んでもらいたいこと、学びたいことを確認するとともに、受講生同士の関係性をゆるやかに築いていきます。
・哲学対話体験&レクチャー
11月6日(土)、11月9日(火)20時〜22時 哲学対話体験
11月16日(火)、11月21日(日)、11月30日(火)20時〜22時 哲学対話レクチャー
対話を学ぶ時間として、哲学対話を体験します。哲学対話を体験するだけでなく、受講生のみなさんにファシリテーターの体験もしてもらいます。どのようにすれば話しやすい空間を作れるのか、どのようにすれば対話が深まっていくのか、経験を通じてファシリテーターのスキルを学びます。
・ゲスト講師のワークショップ&レクチャー
11月23日(火)、12月7日(火)、12月12日(日)、12月14日(火) 20時〜22時
ゲスト講師をお呼びし、さまざまな方を対象にした、さまざまなワークショップの実践方法を学びます。ワークショップを実際に体験したり、お話を伺うことで、ワークショップの企画者・ファシリテーターとしての視野を広げます。
・企画・実践
12月21日(火)20時〜22時 ワークショップテーマ検討、アイデア出し
1月11日(火)20時〜22時 企画フィードバック、アクセシビリティ相談会
1月15日(土)もしくは1月16日(日) テスト実践
1月25日(火)、2月1日(火)20時〜22時 企画フィードバック、相談会
2月12日(土)もしくは2月13日(日) 最終実践
2月15日(火)20時〜22時 振り返り、まとめ
これまでに学んだことを活かして、実際にワークショップの企画・実践を行います。想定する参加者が過ごしやすい場になっているか、参加しやすくするためにはどうすれば良いか、THEATRE for ALLのメンバーからフィードバックをもらい企画していきます。また、ワークショップの企画・実践だけでなく告知文の書き方も学びます。
・LABメンバーの参加するSNSでの情報交換、交流、議論
福祉の現場での発見や知見を共有し、ともに学び合うコミュニティ「THEATRE for ALL LAB」メンバーも利用するSNSに参加できます。事務局スタッフやパートナー団体関係者も加わるコミュニティで、スクール内で考えていることから日々の気づきや思考まで好きな時に情報交換や議論ができます。さまざまな分野の関係者と出会い、自身の活動を広げていけます。
募集について
<募集期間>
9月8日(水)〜10月10日(日)23:59
<応募の流れ>
1.応募フォームからお申し込み
下記のURL(peatix)からお申し込みください。
https://theatreforall-facili-tesugaku1010.peatix.com
2.選考期間
応募者が定員を超えた場合には課題テキストを元に公平に選考を実施します。
選考は10月10日(日)の締め切り後から行われ、10月15日(金)までにメール(tfa.learning@gmail.com)にて結果をお知らせします。
3.受講料のお支払い
参加者の方に結果のお知らせと共に、専用の決済フォーム(Peatix) をご案内いたします。
10/22(金)23:59までに受講料のお支払いをお願いします。
学校説明会
9/27(月)に こども哲学おとな哲学 アーダコーダアーダコーダ幡野雄一氏ゲスト講師のアサダワタル氏をお招きして学校説明会を実施いたしました。以下URLよりアーカイブがご視聴いただけます!
https://youtu.be/FgzcxzoCqVM
注意事項・備考
・応募者が定員を超えた場合には課題テキストを元に公平に選考を実施します。
・選抜後の受講生の顔ぶれによってプログラム内容を調整する可能性があります。内容変更のあった場合も、返金の対応は致しかねます。
・ワークショップや講座は全て参加できることが望ましいですが、参加できない場合は録画映像での視聴も可能です。スクールの進行に影響がございますので、事前に欠席が見込まれるスケジュールがある方は、あらかじめ応募フォームにてお知らせください。
・参加にあたりご心配な点、配慮するべき点などあれば(tfa.learning@gmail.com)までお問い合わせください。
・本スクール生だけが対象のプログラムは今後追加されることがあります。詳細は随時お知らせいたします。
プロフィール
特定非営利活動法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ
正解のない問いについてグループで考える哲学対話を社会の中で実践的に活用するためのスキルやプログラムを提供するNPO法人です。アーダコーダの哲学対話は、幼稚園に通うこどもたちから年配の方まで対象年齢を問いません。毎日のくらしの中にある正解のない疑問や不思議のタネについて、あーだこーだと考えを交換し、お互いが時間をかけて考えを深めることができる時間を提供します。
http://ardacoda.com/
ゲストプロフィール
11月23日(火・祝) 那須映里
1995年生まれ。家族全員がろう者のデフファミリー。日本大学法学部新聞学科卒業。2019年から2020年6月までデンマークにあるFrontrunnersに留学し、ろう者のリーダーシップや組織活動について学ぶ。帰国後は、NHK「みんなの手話」準レギュラー出演、国際手話通訳、ろう児のための活動をする団体「しゅわえもん」、ろうと聴者が交流する「ろうちょ~会」、東京都聴覚障害者連盟青年部役員活動などに取り組む。手話表現者、翻訳、VV、手話エンターテイナーとしても活動中。
12月7日(火) アサダワタル
1979年大阪生まれ。執筆、演奏、企画、対話。バンドマンからキャリアをはじめ、プロジェクト型の創作へと移行。社会で生じるモヤモヤに「表現」を通じてどう関わるかを実践・提言している。著作に『住み開き増補版』(ちくま文庫)、『想起の音楽』(水曜社)など、近年の演出プロジェクトに「まなざしラジオ!! in 芸劇」(東京芸術劇場, 2020)など。品川区立障害児者総合支援施設ぐるっぽにてアートディレクター。京都精華大学非常勤講師、博士(学術)。
12月12日(日) Flavia BALDARI (バルダリ・フラヴィア)
東京大学国際高等研究所東京カレッジ 特任研究員/一般社団法人 哲学相談おんころ 哲学対話コーディネーター。2010年10月来日、2018年3月に東京大学大学院法学政治学研究科博士課程を修了し、現在は東京大学の東京カレッジで特任研究員として勤めています。「人の苦しみを癒せないような哲学者の言葉は、空しい」というエピクロスの言葉に従い、研究を続けると同時に哲学プラクティス活動を始めました。2015年から東京大学UTCPとP4Cのイベントに参加し、2016年から東京で「おんころカフェ」を開くために努力しています。2019年10月にヴェネチア大学の Master in Consulenza Filosofica(「哲学カウンセリング専門コース」)に進学し、2021年5月に修了しました。
安本志帆
長丘幼稚園教諭、みんなの哲学CLAFA代表、カフェフィロ、(一社)未来の体育を構想するプロジェクト理事。幼児教育における5領域「健康」「環境」「人間関係」「言葉」「表現」の観点から、それぞれの年齢や課題に応じ、こどもの哲学、こども当事者研究、教室ディベートなどの対話実践、議論教育をしています。美術館での実践、精神障害、発達障害当事者の方との実践も継続しておこない、愛知県犬山市での哲学対話実践「犬てつ」は関わりはじめて今年で5年目になります。
尾崎絢子
哲学対話ファシリテーター/コーディネータ―。はなこ哲学カフェいどばたのいどほり主宰。学校法人野澤学園 哲学対話専任講師。NPOこども哲学おとな哲学アーダコーダ特別講師。2014年10月より実践を始めました。こどもの支援者支援(主に子育て中の保護者や保育士)のための哲学対話を実践の軸としながら、こどもから大人まで、様々な場所で哲学対話の実践や研究をしています。2児(小学生、年長)の子育て中の母。
12月14日(火) 夏川真里奈
東京都出身。幼少の頃より、特殊な創造性教育を受けて育つ。東京学芸大学大学院教育学研究科修了。幼・小・中(美術)・高(美術・工芸)の教員免許を保有し、創造性や主体性の開発をテーマに実践と研究を行う。即興演劇を応用した教育活動を行うIMPRO KIDS TOKYO所属。学校教育への問題意識から、公立中学校の美術教員を経たのち、現在は株式会社MIMIGURIにてArt Educatorとして創造性を育むワークショッププログラムの開発・実施を担当。想像世界での体験を通して創造性を育む「虚体験ワークショップ」などを行なっている。
12月19日(日) 新井英夫
体奏家・ダンスアーティスト。投げ銭方式の都市野外劇などマチと関わる演劇活動主宰を経て、独学でダンスへ、国内外での公演多数。自然から学び「力を抜けば抜くほど力が出る」という身体メソッド・野口体操を創始者より学び深い影響を受ける。舞台活動との両輪として「ほぐす・つながる・つくる」をテーマとした身体表現ワークショップを、教育・福祉・社会包摂に関わる場で幅広い年齢層を対象にバリアフリーに実施中。立教大学・国立音楽大学非常勤講師。料理と落語好き。
クレジット
主催:一般社団法人ドリフターズ・インターナショナル、株式会社precog
企画・制作・広報:一般社団法人ドリフターズ・インターナショナル、株式会社precog
企画、運営、広報:特定非営利活動法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ