障害のある人と考える
舞台芸術表現と鑑賞のための講座 2024

「ダイバーシティ」や「インクルージョン」、「合理的配慮」などの言葉が溢れる時代。
その言葉の先にあることを想像し、対話をしながら、今どのような事業を立案できるのかを共に考えてみませんか?

本講座は劇場・文化施設のスタッフ、制作者やアーティストなど、障害の有無に関わらず舞台芸術に携わる全ての人たちと共に学び、舞台芸術の拡げ方を考える講座です。障害のある人との創作現場で大切な視点を学ぶ入門編と、芸術と福祉を通じた地域社会のあり方について学び企画制作する企画実践編の2部門を実施します。
これからの未来へつづく舞台芸術の現場を共にひらいていくきっかけとなればと願います。

みなさまのご応募をお待ちしています。

実施スケジュール

スケジュール図

入門編

上映会とオンライン講座によって、障害のある人との創作現場で必要な視点や考え方ついて学ぶ基礎講座。

料金:
通し受講券 1,500円 (オンライン講座4回、上映会(神戸)参加)
オンライン講座 1回券 500円
上映会 参加券 1,000円 

上映会

障害のある人の創作活動の現場で起こる実態とその創作環境、周囲の関わり方、障害のある人が表現にかける思いについて、ドキュメント映画を通じて学ぶ上映会。
上映後、鑑賞して感じたことを言葉にして、一緒に映画を観ていた人の意見に耳を傾けることで、視野をひろげる参加者同士の交流プログラムを実施します。

「旅する身体~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~」より

日時:2024年9月27日(金)
会場:神戸文化ホール 中ホール(兵庫県神戸市中央区楠町4丁目2−2)
上映作品:「旅する身体~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~」(2022年/67分)
アクセシビリティ:バリアフリー日本語字幕、音声ガイド
※上映終了後 ショートパフォーマンス&交流プログラム有(手話通訳付)

オンライン講座(全4回)

障害と社会にまつわる基礎的な知識から、舞台芸術分野と福祉分野の協働事例、地域での共生社会実現を目指す取り組み事例を知り、これからの舞台芸術の創作・発表・鑑賞に必要な考え方を学びます。

アクセシビリティ:手話通訳、UDトークによる文字支援

「芸術や文化は私たちの生活にどのような変化をもたらすのか?」と問いかけるスライド

2023年度のオンライン講座の様子

第1回「合理的配慮ってどんなもの? 舞台芸術をひらくための考え方」
2024年8月27日(火) 19:30〜21:30
講師: 飯野由里子(東京大学大学院 教育学研究科附属 バリアフリー教育開発研究センター 特任教授)
進行:兵藤茉衣(株式会社precog)

第2回「 芸術文化の価値とは?アートとケアの可能性を考える」
2024年10月8日 (火) 19:30〜21:30
講師:中村美亜(九州大学大学院 芸術工学研究院 教授)
ゲスト:アサダワタル(文化活動家)
進行:篠田栞(株式会社precog)

第3回 「芸術で何ができる?福祉施設の実践」
2024年10月22日(火) 19:30〜21:30
登壇:
久保田翠(認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ 理事長)
樋口龍二(NPO法人まる代表理事)
山口光(認定特定非営利活動法人ポパイ事務局・パフォーミングアーツ担当)
進行:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)

第4回「劇場に来てもらうには?地域とつながる実践」
2024年11月5日(火) 19:30〜21:30
登壇:
恵志美奈子(世田谷パブリックシアター劇場部学芸チーフ)
吉川剛史(穂の国とよはし芸術劇場PLAT 事業制作部)
田澤瑞季(株式会社precog /まるっとみんなで映画祭 事務局)
進行:兵藤茉衣(株式会社precog)

企画実践編

「障害のある人と考える」とは、どういうことなのでしょうか?
舞台芸術表現を通して障害の有無に関わらず地域と密接に関わる事業を展開する劇場や団体、地域とつながるために舞台芸術表現や芸術的な視点を取り入れる福祉団体など、地域の状況によって、そのアプローチの方法はさまざまです。
企画実践編では、入門編の受講と並行し、3施設への視察研修を行い、舞台芸術表現のひらき方や地域との繋がり方を学びます。また、グループワークによる企画提案では、自身の活動や活動する地域にあったアプローチを受講生や障害のある人との対話によって模索し、実践します。

2023年度の企画発表会の様子

対象:舞台芸術にかかわる劇場・文化施設職員の企画者、舞台芸術団体制作者、アーティスト 等
定員:15〜20人程度
※応募者が定員を超えた場合、選考あり。
締切:9月8日(日)24:00
料金:15,000円
※入門編オンライン講座・上映会参加料込
※交通費補助あり、上限40,000円(※支給規定あり)

プログラム内容

2024年
9月24日(火) オリエンテーション(オンライン)
9月27日(金) 上映会/キックオフ(神戸)

10月〜25年1月グループワーク/企画検討(オンライン)
        ・10月下旬 ユーザーヒアリング研修
        ・11月〜12月 ユーザーヒアリング実践
        ・12月23日(月) 中間発表
        ・1月14日(火) プレゼンテーション準備

11月〜12月  視察研修
        ・11月1日(金) 特定非営利法人 クリエイティブサポートレッツ(静岡)
        ・11月16日(土)DANCE BOXと新長田の街歩きツアー(兵庫)
        ・12月3日(火) 工房まる(福岡)

2025年
1月27日(月) 企画発表会(神戸)

受講生企画監修

長津 結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
文(NPO法人DANCE BOX 事務局長/「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」プロジェクト・チーフ)

オンライン説明会

応募を迷っている方や興味はあるけれどどのような講座内容かを詳しく知りたい方はぜひご視聴ください。

実施日時:8月15日(木) 20:00〜21:00


障害のある人と考える舞台芸術表現と鑑賞のための講座 2024 事務局

 お問い合わせ:Googleフォーム

クレジット

文化庁委託事業「令和6年度障害者等による文化芸術活動推進事業」
主催:文化庁、一般社団法人DRIFTERS INTERNATIONAL
共催:神戸文化ホール(指定管理者:公益財団法人 神戸市民文化振興財団)
企画:一般社団法人DRIFTERS INTERNATIONAL
制作運営:株式会社precog
広報:THEATRE for ALL

これまでの講座

2023年