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【まるっとみんなの調査団 in 軽井沢】ヒアリングリサーチレポート③ NPO法人リベルテ:武捨和貴さん、佃梓さん

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投稿日:2023/02/17

まるっとみんなの調査団は、軽井沢を中心とした長野県東信地域にインクルーシブな映画祭を作るべく立ち上がった運営チームです。2022年9月に行われたキックオフミーティング以降、10~70代までのさまざまな思いを持った14人のメンバーが活動をしてきました。

 

▶︎【まるっとみんなの調査団 in 軽井沢】キックオフミーテーティング レ ポート | THEATRE for ALL

 

10月~12月までは、インクルーシブな地域活動に取り組むキーパーソンたちにインタビューを行い、多様性のある場づくりのためのヒントや、アート活動をきっかけにつながりを生み出すポイントをメンバー全員で学んできました。まるっとみんなの調査団では、こうした全3回のインタビューを経て、誰もが一緒に楽しめるインクルーシブな映画祭「まるっとみんなで映画祭 in 軽井沢」に向けたアイデアをまとめていきます。


今回のレポートでは、2022年11月にインタビューさせていただいたNPO法人リベルテ・武捨和貴さん、佃梓さんから伺ったお話について報告します。

左:武捨和貴さん(撮影:馮馳)/右:佃梓さん

武捨和貴さんは1982年生まれ。通称:シャム。長野県上田市出身。NPOの名を「リベルテ」とうっかり名付けてしまったばっかりに、そこに集う人によって自由という矛盾を苗床にした多様なビオトープを形成し、自らも棲息する。NPO法人リベルテ代表理事。福祉事業スタジオライトと特定相談支援事業所路地の管理者。2021年から「路地の開き」という福祉施設と地域の境界線を曖昧にしていくプロジェクトを継続中。妻、子ふたりともに暮らし、猫とアガベや宿根草を軒下で愛でて暮らしている。

 

スタッフの佃梓さんは、神奈川県生まれで障害のある方たちに囲まれながら幼少期を過ごし、精神科作業療法士として病院に勤務。医療や福祉の一方的な正しさの押し付けに疑問を感じ、「地域でいろいろな人たちが安心して暮らすには?」という問いから日本各地の取り組みを見て回り、たまたまたどり着いた長野でリベルテに出会う。最近は武術と踊りと庭の猫が生活の潤い。

 

今回上田市を訪ねたのは、リベルテさんが障害のある人たちとのアート活動を通じて、まちと障害のある人の関係を結びなおしていく背景にある思いを伺いたかったのにくわえて、劇場や映画館、まちづくり関係者、NPO法人や商店街など、さまざまな人びとが助け合いのネットワークを広げる「のきした」や「やどかりハウス」、「うえだ子どもシネマクラブ」などの取り組みからヒントを得るためでした。住宅街の中に佇むリベルテさんの拠点の一つ、アトリエ「roji」の庭で、武捨さん、佃さんに取り組みについて伺いました。インタビューには、ちょうどふらっと立ち寄ったNPO法人場作りネットの元島生さんも加わり、にぎやかに進行していきました。

文化関係のイベントは、リベルテという場所の意味を再定義するために。

石巻 僕が初めてリベルテさんに出会ったのは、以前の拠点のときでした。うす暗くて、開いているかいないのかわからないような場所から生み出された「ちくわがうらがえる」や「路地の開き」などのイベントを通して、皆さんの活動がにまちに開いていくのを感じました。その過程や思いを聞かせてください。

 

武捨 おかげさまで今年、リベルテの活動は10年目を迎えます。リベルテを始めた当初、福祉施設に通うことへのネガティブなイメージがあったのか、オープンにできるメンバーさん(リベルテさんでは利用者さんをそう呼ぶ)も少なかったんです。なので最初は、リベルテを避難所(アジール)のように誰が来てもいい場所としてとらえていました。僕はこの場所を「アトリエ」と呼んで、メンバーさんには「困っている人」「困らせている人」という感覚から解放されて、自分が制作しているもの・作品やそこにいる人、出来事を意識して来てほしいと思っていました。

そのうちメンバーさんが増え、まちとの関係性が増えていくと、リベルテはメンバーさんにとっての居場所になっていったように思います。こういう変化の中で、リベルテとまちの関係をアートイベントにして明らかにしようとしたのが「ちくわがうらがえる」という展示企画でした。場所の意味はいる人の構成によって違ってくるので、福祉施設としての意味や役割が固定してきたら、メンバーさんの生み出しているものごとや関係から、今はどんなことが起こっているかを再定義していく必要があったんです。

「ちくわがうらがえる」展示の様子
「ちくわがうらがえる」展示の様子
「ちくわがうらがえる」展示の様子

佃 以前の拠点から今の拠点に移って、環境が変わることの意味は大きいなと感じました。たとえば「路地の開き」という企画でつくられた庭があるというだけで、誰もが一緒に存在しあっているのを感じられるんです。この前パレードがあったときも、2カ月間くらい庭でパレードの準備をしていて、直接参加しない人でもその雰囲気を感じたのか、ふだんなら参加しないような人も参加したいと言ってくれるきっかけになりました。

 

高橋 場づくりのイメージはどのように思いつくのですか?

 

武捨 知り合いの不動産屋さんに物件を紹介していただいてから考えるんです(笑)。アーティストが何かするときに会場を確認するところからやるように、その場の雰囲気やフィーリングで決めていきます。僕は代表なので、一応コンセプトめいたものをみんなに問いかけるんですけど、佃さんにはポエムだと言われています(笑)。

 

佃 最初は誰にも意味がわからないのですが、やってみて振り返ると意味がわかるような問いかけなんですよ(笑)。

 

武捨 今の時代、早く、わかりやすく結果を出さないといけないじゃないですか。収益にしても、成果にしても。僕はそういう短期的なことを考えていくよりも、10年、20年と、継続的に小さい規模でやっていって、10年後にまちとのいい関係が築けていたらいいなと思っています。僕らの取り組みとしては関係が終わってしまっても、「のきした」のような違うつながりの中でまた同じ人と出会い直せるとか。

 

唐川 「のきした」はどういう企画ですか。

 

元島 僕のかかわっているNPO法人場作りネットをはじめ、上田市にある小劇場、犀の角に集まるいろいろな人たちで始まった企画です。みんなでごはんをつくって食べたり、困りごとを聞いたり、寄付を集めたりしています。コロナ禍では、たとえば焼き芋をまちなかで配り歩くということをやりました。リヤカーに焼き芋を積んで歩いていると子どもが寄ってきて、そのへんにいる働く大人にも配ってくれて、すごくまちがゆるんでいく。そうしたら、今度はリベルテがパレードをして花を配るって言い出して(笑)。

「花とひらく 〜 路地を開き、ちんどんパレード〜」(撮影:藤澤智徳)

佃 パレードと言っても、しっかりつくられたパフォーマンスではなく、ただみんなで歩いていた感じです。

 

元島 僕、パレード当日まで体調を崩していて、病み上がりでいきなりパレードの雰囲気になじめるかちょっと怖かったんです。でも、向こうからやって来たパレードの人たちにあまり元気がなくて(笑)。でもその分、病み上がりの自分が花をもらう光景がすごく自然な感じでした。

 

佃 リベルテという場がどんなにフラットであっても、どうしても支援する側、される側の立場の違いが生まれてしまうのですが、パレードの日は誰もが花を渡すドキドキを共有する仲間として一緒に場を共にできた感覚がありました。

 

塚越 元気がないパレードの話、すごく面白いですね。華やかではないからこそ、まちの中に溶け込んでいくイメージが浮かびます。これまでまちに活動を広げていくにあたり、ハードルはあったんでしょうか。

 

武捨 僕らは規模が小さいので、すごく大きなインパクトのあることをするのは難しいんです。なので、「路地の開き」をはじめ、日常的にアトリエへやって来る人たちと一緒にやれることを模索しています。最近は元島さんをはじめ、犀の角や上田映劇など、リベルテのやろうとしていることを全部説明しなくても面白がってくれる仲間がいて、すぐに動くこともあるので、ありがたく思っています。

路地開きの様子(撮影:藤澤智徳)

島田 地域での関係を広げるために、情報発信はどのようにしていますか。

 

武捨 リベルテは、基本はケアの場所なんです。スタッフもすごく一生懸命に仕事している。ただ表に発信するときは、スタッフが主体になって「こういう支援の方法で〜」や「〇〇障害の人が〜」と言った支援者の視点でというよりも、リベルテに来ているメンバーさんの日常を中心にします。

この前も、猫を保護して飼い主を募集しました。2日で飼い主になりたい人が現れて、動物保護団体の方にびっくりされました。保護団体だといろいろと条件があって、受け渡し先が限られてしまうことも多いそうなのですが、今回の早さは、まちの人との間に普段から顔の見える関係があったからこそだと思っています。

 

三枝 メンバーさんとかかわるときに、心がけていることはありますか。

 

佃 福祉や医療の現場では、メンバーさんへの対応について支援者間で話を進めてしまうことがよくあるのですが、大事なのはその答えを一番知っている本人に直接コミュニケーションしてみることです。こちらの「これは言ってはいけない」「たぶんこうだろう」という思い込みを取り払っておけば、一般的には失敗や迷惑だとされてしまうようなことも、面白さに変換していけることがあって、結果的にアトリエの居やすさにつながっていると思います。

 

元島 場作りネットでは、LINEや電話で何でも相談をやっています。僕らも相談を受けるとき、こちら側が無意識に採用している思い込みに自覚的になっておくことは大事にしていますね。それをいつもやっていたら生きづらくて仕方がないから、何も考えないようにする時間も大事です。

 

中村 リベルテさんでこれから取り組みたいことはありますか。

 

武捨 食のこと、暮らしの場に関することをやりたいですね。グループホームという既存の制度の形をとるかどうかはわかりませんが、いったん家の外に出てきたメンバーが自然とアクセスできるコミュニティをつくりたいです。「のきした」に集まる関係性の中だったらそういうコミュニティを立ち上げられるなと思いますし、国の支援が縮小したとしても続けられる自立した運営の方法を模索しています。

インタビューの後は、リベルテのほかの拠点を訪ねたり、各自思い思いにまちを散策したりしました。ゲストハウス&シアター「犀の角」は、上田駅前商店街の中心に位置し、本格的な舞台芸術を地域に届ける劇場であるだけでなく、市民活動の重要なハブとなっています。有志で行ったインタビューの様子は急きょ「+ワン」レポートとしてこのサイトで後日報告します。

 

次回レポートでは、軽井沢町にある「診療所と大きな台所のあるところ ほっちのロッヂ」に家庭医として勤務するかたわら、一般社団法人「にじいろドクターズ」の代表理事として、LGBTQの人たちの医療アクセスを広げるべく活動している坂井雄貴さんとのインタビューを取り上げます。必ずしも良い結果ばかりでなく、時には痛みを伴う異文化との出会いに、私たちはどのような姿勢で取り組んでいくと良いのかということを、じっくり学ぶ時間となっています。ぜひ合わせてお読みください。

インタビューに伺ったメンバー。後列右にいるのが元島さん

NPO法人リベルテ https://npo-liberte.org/

場作りネット https://buzzcre8net.hatenablog.com/
犀の角 http://sainotsuno.org/

上田映劇 http://www.uedaeigeki.com/

のきした https://nokiproject.webnode.jp/

うえだ子どもシネマクラブ https://uedakodomocinema.localinfo.jp/posts/categories/3470015/page/1

 

文責:唐川恵美子
インタビュー参加者:石巻、大久保、島田、高橋、塚越、眞木、三枝
運営:中村、唐川

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