True Colors FASHION メガ会議「多様性時代のファッションデザインとは?」
ABOUT
障害のある人たちが(自ら)ファッションのつくり手になると、デザインはどう変わる?一人ひとりの身体や生き方にフィットしたデザインは、どうすれば生み出せる? そのために必要な仕組みって?……多様性の時代において、ファッションデザインはどう変わるのか。ファシリテーターに島影圭佑(株式会社オトングラス)を迎え、さまざまな事例をもとに話し合う、約200名のメガ会議です。
ファッション関係者はもちろん、近しいテーマで活動しているクリエイター、ジャーナリスト、研究者なども「質問者」として参加。参加者みんなが、自分のこととして「これからのファッションデザイン」を考える2時間。あなたも個性的な身体を持つ「ひとり」として、問いを投げかけ、考えを話してみませんか?
参加者みんなが、自分のこととして「これからのファッションデザイン」を考える2時間です。
開催日時
3月5日(金)19:00〜21:00
対象
・インクルーシブデザインなどのデザインリサーチを実践している方・学びたい方・興味がある方。
・ファッションデザインを実践されている方・学びたい方・興味がある方。
・ウェアラブルテクノロジーのデザインを学びたい方・興味がある方。
・障害のある方でファッションに興味のある方やウェアラブルテクノロジーを利用されている方。
・義手や義足などのプロダクトデザインや開発を実践されている方・学びたい方・興味がある方
※ 鑑賞サポートとして、手話通訳があります。
参加費
1000円
登壇者
落合陽一(メディアアーティスト)
島影圭佑(株式会社オトングラス 代表取締役)
山縣良和(ファッションデザイナー・教育者)
青木彬(インディペンデント・キュレーター)
グラフィックレコーダー
清水淳子(デザインリサーチャー/グラフィックレコーダー)
オフィシャル・コメンテーター
村上要(WWD JAPAN.com編集長)
河合宏樹(映画監督)
金森香(プロデューサー/THEATRE for ALLディレクター/True Colors FASHIONプロデューサー)
徳永啓太(ジャーナリスト)
西村佳子(コオフク プリンシパル)
高野公三子(「ACROSS」代表)
葦原海(モデル)
林園子(作業療法士)
井上道博(equality&engagement/株式会社丸井)
山口壮大(ファッションディレクター)
プロフィール
落合陽一 (メディアアーティスト)
1987年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長、准教授・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。「デジタルネイチャー(PLANETS)」、「2030年の世界地図帳(SBクリエイティブ)」など著書多数。「物化する計算機自然と対峙し,質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。オンラインサロン「落合陽一塾」主宰。
島影圭佑(株式会社オトングラス 代表取締役)
起業家。首都大学東京在学時、父の失読症をきっかけに、文字を代わりに読み上げるメガネ〈OTON GLASS〉を、仲間と共に発明。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]に進学し、同年に株式会社オトングラスを設立。経営者と兼務の形で、慶應義塾大学SFC研究所上席所員、筑波大学助教を経て、慶應義塾大学政策・メディア研究科博士課程、JST CREST xDiveristyメンバー。弱視者とエンジニアが協働して発明を実践し、生まれた知を流通させるプロジェクト〈FabBiotope〉に取り組む。現在、21_21 DESIGN SIGHTで開催の「トランスレーションズ展」に参加し、連動してウェブ上で連載を開始。
島影圭佑noteアカウント
山縣良和
2005年セントラル・セント・マーチンズ美術大学を卒業。在学中にジョン・ガリアーノのデザインアシスタントを務める。2007年にリトゥンアフターワーズを設立。2008年より東京コレクションに参加。2014年に毎日ファッション大賞特別賞を受賞。2015年には日本人として初めてLVMHプライズに選出。またファッション表現の研究、学びの場として、2008年より「ここのがっこう」を主宰。2020年より渋谷パルコ9Fに新設された10代のための学び舎「GAKU」のディレクターを務める。
ここのがっこう公式ページ
青木彬(インディペンデント・キュレーター)
1989年生まれ。東京都出身。首都大学東京インダストリアルアートコース卒業。
アートを「よりよく生きるための術」と捉え、アーティストや企業、自治体と協同して様々なアートプロジェクトを企画している。
まちを学びの場に見立てる「ファンタジア!ファンタジア!─生き方がかたちになったまち─」ディレクター(2018~)。都市と農村を繋ぐ文化交流プロジェクト「喫茶野ざらし」共同ディレクター(2020~)、「黄金町バザール2017 Double Façade 他者と出会うための複数の方法」(横浜市、2017年)アシスタントキュレーター、社会的擁護下にある子どもたちとアーティストを繋ぐ「dear Me」(AIT、2017年〜)企画・制作など。
清水淳子(デザインリサーチャー/グラフィックレコーダー )
1986生まれ。2009年 多摩美術大学情報デザイン学科卒業後 デザイナーに。2013年Tokyo Graphic Recorderとして活動開始。2019年、東京藝術大学デザイン科修士課程修了。現在、多摩美術大学情報デザイン学科専任講師として、多様な人々が集まる場で既存の境界線を再定義できる状態 “Reborder”を研究中。
村上要 (WWD JAPAN.com編集長)
1977年7月7日生まれ。東北大学教育学部卒業後、地元の静岡新聞社で社会部記者を務める。退職後、ニューヨーク州立ファッション工科大学(F.I.T.)でファッション・ジャーナリズムを含むファッション・コミュニケーションを専攻。2度目の大学卒業後、現地でのファッション誌アシスタントを経て帰国。タイアップ制作、「WWDビューティ」デスク、「WWDモバイル」デスク、「ファッションニュース」編集長などを経て、2017年4月から現職
河合宏樹(映画監督)
学生時代から自主映画を制作。東日本大震災以降は、ミュージシャンやパフォーマーらに焦点を当てた撮影を続けた。2014年に古川日出男らが被災地を中心に上演した朗読劇「銀河鉄道の夜」の活動に密着したドキュメンタリー作品『ほんとうのうた〜朗読劇「銀河鉄道の夜」を追って〜』を発表。2016年、七尾旅人が戦死自衛官に扮した初のライブ映像作品『兵士 A』を監督した。2017年には飴屋法水と山下澄人の初タッグ作品『コルバトントリ、』の公演を映像化。2020年2月に“ろう”の写真家、齋藤陽道の子育てを通じコミュニケーションのあり方にフォーカスした「うたのはじまり」を発表した。
金森香(プロデューサー/THEATRE for ALLディレクター/True Colors FASHIONプロデューサー)
1974年生まれ。出版社リトルモア勤務を経て、01年ファッションブランド「シアタープロダクツ」を設立し、広報・コミュニケーション関係の企画・マネジメント業務を中心に17年まで役員を務める。2011年、一般社団法人DRIFTERS INTERNATIONAL設立。地域の芸術祭事務局や教育事業の企画などを行い、20年は渋谷スクランブルスクエアQWSでのオンライン講座シリーズをディレクションした。2019年〜「True Colors Festival – 超ダイバーシティ芸術祭 – 」ではディレクターとして広報・演目企画を担当する。2020年より株式会社precog執行役員/広報・ブランディングディレクター。
徳永啓太(ジャーナリスト)
先天性脳性麻痺により車椅子を使用。coconogaccoでファッションデザインを学ぶ。同じ頃より数多くのファッション関連イベントにも参加。2013年よりテキスタイルプリンタや刺繍ミシン、レーザーカッターといった機材のオペレーションや現場での運営に携わる。
これまで東京を拠点として数多くのコレクションショーや展示会へ出向き、ウェブサイトやフリーペーパーでその様子をレポート
2017年にジャーナリストとして独自のメディアを立ち上げる。ファッションと多様性を軸にしたジャーナリスト、2018年VOGUE WORLD SELECT 100 STREET STYLE に選ばれる。2020年BRUTUS執筆
西村佳子(コオフク塾プリンシパル)
衣服を通したコミュニケーションデザイン(ファッション オルタナティブ デザイン)を通し「私らしく。あなたらしく。誰でもおしゃれを楽しめる社会を。」実現し、あまねく人々のQOL向上を目指し、趣旨に賛同したアパレル出身者と活動中。 「 コオフク / CO-FUKU 」は 「CO(共同・相互)服」、「考服」、「幸福」の新しいことば。
HP: https://co-fuku.com
高野公三子(「ACROSS」代表)
パルコのファッション&カルチャーのシンクタンク「ACROSS」の代表。定点観測者。社会デザイン学修士。2017年、Google Culture Project「We Wear Culture」に参画。共著に『ファッションは語りはじめた~現代日本のファッション批評』(フィルムアート社)、『ジャパニーズデザイナー』(ダイヤモンド社)他。日本流行色協会トレンドカラー選考委員、昭和女子大学、文化学園大学大学院講師。
http://www.web-across.com
葦原海(モデル)
16歳の時の事故により車椅子ユーザーとなる。2016年秋、NHK番組内で行われたファッションショーをきっかけに、モデル・タレント活動を始める。2020年東京オリンピック・パラリンピック公式イメージ動画にも出演。歩いていた頃と、事故の後では視野が変わり、今ある障害者と健常者の壁、不必要な固定概念を、エンタメの力で壊そうと今に至る。
林園子(作業療法士)
作業療法士。一般社団法人ICTリハビリテーション研究会代表理事。ファブラボ品川ディレクター。3Dプリンタなどのデジタル工作機械をケア現場で活用するためのワークショップを展開。2019年より、障害当事者とともにデジタルも用いて必要な道具作り、オープンソースにする「インクルーシブメイカソン」を主催し、2021年1月・2月に厚生労働省や駐日イスラエル大使館の後援でオンラインで開催。2019年4月より慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程に在学中。2021年4月より同大学院博士課程に進学予定。2019年8月「はじめてでも簡単!3Dプリンタで自助具をつくろう(三輪書店)」の編集・著作者。
井上道博(equality&engagement/株式会社丸井)
1987年丸井入社。婦人服バイヤー、商品企画、店舗企画、
中国事業などを担当後、2016年より4年間、ダイバーシティ&
インクルージョン担当。現在、国分寺マルイ店次長。
大学での講義や、ユニバーサルデザインやⅬGBTQ関連の
シンポジウム等に多数登壇。
山口壮大(ファッションディレクター)
1982年愛知県常滑市生まれ。文化服装学院卒(第22期学院長賞受賞)。
2006年よりスタイリスト、またミキリハッシンディレクターとして活動開始。
2012年渋谷PARCOに次世代型セレクトショップ「ぴゃるこ」をオープン。
ファッションディレクターとして、展示・イベント・ファッションショーの企画を行う。
主催者クレジット
企画協力:山口情報芸術センター[YCAM]
主催:日本財団DIVERSITY IN THE ARTS、一般社団法人 DRIFTERS INTERNATIONAL、THEATRE for ALL、文化庁