【2つのQ】チロンヌㇷ゚カムイ イオマンテ ―日川善次郎エカシの伝承による

出演:北村皆雄×豊川容子

ABOUT

全国各地の民俗文化を追い、映像に残してきた監督の北村さん。「"無い"ことを探すよりもその地域に根ざしている"有る"ことを探すこと。その"有った”こととの対話によって地域が活性化していくんじゃないかな」と北村さんは言います。
あなたは地域の文化・伝統を残し、伝えていくためにはどんなことをしますか?

#文化・伝統 #アイヌ #地域の歴史

【2つのQとは?】
ある作品を感じたり解釈したりするためのウォーミングアップ動画です。
 - Question:クエスチョン 作品を感じ考えること
 - Quest:クエスト 考えたことを行動に移すこと
この「2つのQ」を持ってお楽しみください!

公開中

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作品の基本情報

上映時間
15分
料金
無料
ジャンル
ラーニング・解説
シリーズ
2つのQ

本作品のアクセシビリティ

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  • 作家オリジナルのバリアフリー
    非対応
  • ノンバーバル
    非対応

作品紹介

「チロンヌㇷ゚カムイ イオマンテ―日川善次郎エカシの伝承による」

― アイヌ民族の知られざる祭祀 
1986年 カメラはすべてを撮っていた
アイヌの伝統文化を後世に遺す民族誌映画

1986年、北海道屈斜路湖畔を臨む美幌峠で、大正時代以来75年ぶりに「チロンヌㇷ゚カムイイオマンテ(キタキツネの霊送り)」が行われた。アイヌの人たちもほとんどが知らない幻の祭祀だ。狩猟民であるアイヌの伝統的な考えでは、動物は自らの肉や毛皮をみやげにして人間の国へやってくる。アイヌは、キタキツネの子をわが子のように乳房を含ませて育てると、やがてイオマンテを行う。祈りを捧げ、歌や踊りで喜ばせ、みやげを背負わせて神の国へ送るのだ。祭祀を司るのは、明治44生まれの日川善次郎エカシ(当時75歳)。祈りの言葉を間違えれば神の怒りが返ってくる。一言一句に全霊をこめる。映画は、1986年に撮影したものに2Kレストアをすませ、歌、踊り、言葉を35年後によみがえらせた。

 

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プロフィール

北村 皆雄

1942年長野県生まれ。ドキュメンタリー映画監督。早稲田大学第一文学部演劇専修卒業。1960年代以来、アジアや沖縄・日本各地をフィールドに、映像人類学・民俗学を掲げ百を超える映画・テレビ番組を撮り続けてきた。1986年に撮影した『チロンヌㇷ゚カムイイオマンテ』を、後世に伝えるため2021年に完成させた。

代表作
『神屋原(カベール)の馬』(1969年)『アカマタの歌』(1973年)『見世物小屋』(1997年)『ほかいびと』(2011年)『冥界婚』(2016年)など多数


豊川容子

アイヌ伝統歌、舞踊を取り入れたバンドnin cup(ニンチュプ)のボーカル。関西を中心に活動したのち北海道帯広に戻り、自身のルーツであるアイヌの歌(ウポポ)を取り入れ歌い始める。短編アニメ『60のゆりかご』(アイヌ民族文化財団)では、夫のルーツである北海道平取地方のイヨンノッカ(子守歌)を担当。アイヌのフチ(嫗)の声をはじめ、さまざまな声質を変幻自在に操る。2016年度STVラジオのアイヌ語ラジオ講座講師。札幌在住。

クレジット

ナレーター:青柳いづみ
手話翻訳:河合祐三子
手話監修:佐沢静枝、NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)
アートディレクター・デザイナー:いす たえこ
イラストレーター:渡辺 明日香
モーションロゴ:宮本拓馬
モーションロゴサウンド:蓮沼執太

 

企画・制作 株式会社precog/THEATRE for ALLラーニングチーム
統括プロデューサー:中村 茜(株式会社precog)
ラーニングプログラムマネジメント:林芽生(株式会社precog)
動画ディレクション:いしいこうた(HOEDOWN)
動画制作:髙橋 真(HOEDOWN)