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【再配信予定】目の見えない白鳥さん、アートを見にいく

三好大輔、川内有緒

ABOUT

話題となった前作「白い鳥」の長編がついに完成!劇場公開より一足先にTHEATRE for ALLで期間限定配信。

恋人とのデートがきっかけで初めて美術館を訪れた全盲の白鳥建二さん。「全盲でもアートを見ることはできるのかも」と思いユニークな旅路が始まった。あちこちの美術館を訪れるうちに、「自由な会話を使ったアート鑑賞」という独自の鑑賞法を編み出した。

水戸から東京、新潟、そして福島へ。アート作品をめぐりながら、白鳥さんは旅をする。カメラは、その旅路や見えない日常を追いかける。

いつしか、一緒に見る人たち、白鳥さん自身の新たな扉が開かれて…。本作は、そんな「全盲の美術鑑賞者」、友人たち、美術館で働く人々、新たな出会いと自由な会話を追った発見に満ちたドキュメンタリーである。

作品の基本情報

上映時間
107分
言語
日本語
料金
〈レンタル〉 1,800円(税込) 視聴期間: 168時間 / 7日間
〈定額制・月会員〉 1,800円(税込) / 月
〈定額制・年会員〉 30,000円(税込) / 年 ※その他にも特典あり
配信期限
2023年に再配信を予定しています。お楽しみに!
ジャンル
ドキュメンタリー 映画
シリーズ
まるっとみんなで映画祭

本作品のアクセシビリティ

  • 音声ガイド
    対応
  • 手話
    非対応
  • バリアフリー字幕
    対応
  • 字幕
    非対応
  • 多言語対応
    非対応
  • 吹き替え
    非対応
  • 作家オリジナルのバリアフリー
    非対応
  • ノンバーバル
    非対応
  • フレンドリー上映
    非対応

POINT!

見えない人と見える人が一緒になって行うアート鑑賞をめぐる物語です。 白鳥さんやその友人たちは「アートと出会って楽になった」と語りますが、その意味とはどんなものでしょうか。また白鳥さんは、18年にもわたり写真を撮り続けています。「読み返すことのない日記」と呼ばれるその40万枚もの写真はどんなものなのか。そもそも、なぜ白鳥さんは写真を 撮るのか、そんな「謎」もなんとなく意識してご覧ください。大地の芸術祭作品の『夢の家』(マリーナ・アブラモヴィッチ作)、風間サチコの『ディスリンピック 2680』、笑達『世界』などの魅力的で大迫力のアート作品の登場も見どころです。最後に、白鳥さんの感覚を追体験するようなアニメーションにも注目!

「まるっとみんなで映画祭」出品作品

アーティスト プロフィール

三好大輔(監督)

 

映画監督/プロデューサー。1972年岐阜生まれ。1995年 日本大学芸術学部卒。映像制作会社入社。MVやライブ映像の制作に携わる。2000年PROMAX&BDA AWARDS受賞。広告会社を経て2005年独立。癌を患った友人の奥山貴宏を追った記録がNHKのETV特集「オレを覚えていてほしい」で評判となる。2008年より東京藝術大学デザイン科講師。市井の人々が記録した8mmフィルムによる「地域映画」づくりをはじめ、全国にその活動を広げる。東日本大震災後、安曇野に移住。2015年 株式会社アルプスピクチャーズ設立。2020年 松本の古民家に拠点を移す。全盲の美術鑑賞者白鳥建二のドキュメンタリー「白い鳥」共同監督。映画を中心に映像制作を行う一方、全国の大学等で映像の指導を行う。

川内有緒(監督)

 

映画監督を目指して日本大学芸術学部へ進学したものの、あっさりその道を断念。中南米のカルチャーに魅せられ、米国ジョージタウン大学の中南米地域研究学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏のユネスコ本部などに勤務し、国際協力分野で12年間働く。2010年以降は東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどの執筆を行う。 『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』(幻冬舎)で新田次郎文学賞、『空をゆく巨人』(集英社)で第16回開高健ノンフィクション賞を受賞。趣味は美術鑑賞とDIY小屋づくり。また東京でギャラリー「山小屋」(東京)を運営している。最新刊は『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(集英社インターナショナル)。ドキュメンタリー映画『白い鳥』共同監督。

白鳥建二(出演者)

 

全盲の美術鑑賞者。 20年以上前から美術館に通いはじめ、年に数十回は美術館に通う自他ともに認める「美術館好き」。水戸芸術館の「session!」をはじめに、さまざまな美術館で美術鑑賞ワークショップなどのナビゲーターを務める。 2005年くらいからデジタルカメラで写真を撮り始める。一人で歩くときに撮影するのが習慣のようになっている。酔っぱらって調子に乗ると、やたらと撮りまくる傾向にあり、撮影した枚数は40万枚。シャッターボタンを押した時点で、ほとんど完結していて、その後のことについてはあまり興味がない。 2014年水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城県)ヂョン・ヨンドゥ「地上の道のように」作品協力。2021年はじまりの美術館(福島県)「(た)よりあい、(た)よりあう。」に写真家として出展。2022年アトリエみつしま企画展「まなざす身体」に写真家として出展。

アーティスト・制作者 からのメッセージ

「白鳥さんはロックな人だ。自分らしさを真ん中に置いて、自分のペースを崩さない。嫌なことは嫌、とはっきり言える人。必要以上に誰かに頼ろうとせず、自分の足で歩くことができる人だと感じる。ロックフェスのTシャツがよく似合うし、細身のシルエットもロックンローラーを彷彿とさせるのかもしれない。白鳥さんをジャズっぽいと喩える人がいる。周りの人たちとのその場限りのセッションを楽しんでいるように感じるからだろう。アートを前にした時の白鳥さんは、周りの人たちが呟く言葉に絶妙な間合いで合いの手を入れる。するとその言葉のさらに向こう側の世界の語りがはじまる。時に放っておくことで、考えを巡らす時間もつくる。いつの間にかその場は白鳥さんのリズムになっていく。
白鳥さんは白杖を手に一人でどこへでも行ってしまう。コツコツコツッ、と軽快な音を鳴らしながら、大都会の喧騒の中だって田んぼの広がる田舎道だって、ルルル〜と鼻歌を歌いながら進んでいく。この映画の撮影で水戸の街中を歩いていた時、白鳥さんの頭の中に流れていた音楽はウェストサイドストーリーで流れるバーンスタインの「チャッ・チャ・チャッチャ・チャッチャチャチャチャチャ、マンボー」だったそうだ。とりわけデュダメルが指揮する「マンボー」がお好みのようで、度々YouTubeを見ているという。そんな陽気な一面があるかと思えば、夜になれば一人居酒屋に繰り出しカウンターでビールを飲む。そんな時の白鳥さんには昭和歌謡、とりわけ演歌が似合う。
カメラを向けている間、白鳥さんが指先でトントンと机の上を叩いてリズムをとる仕草を度々見かけた。一定のリズムだったり変拍子だったり、鍵盤を弾くようだったり。白鳥さんの頭の中にどんな音楽が流れているのか、そんなことを想像しながら映画を観てもらうのもいいかもしれない。
(共同監督 三好大輔)

共同監督の川内有緒です。普段はノンフィクション作家として活動しています。わたしは約3年半前のある日、この映画にも登場する佐藤麻衣子さんの紹介で白鳥建二さんと出会いました。「白鳥さんと見るとほんとに楽しいよ!」 その言葉に誘われて美術館に行くと、自分の想像を超える面白い鑑賞体験が待っていました。それから2年間、白鳥さんや麻衣子さんと日本全国の美術館に行き、その体験や会話を『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(集英社インターナショナル)という本にまとめました。その本の最終章に出てくる美術館が、茨城県近代美術館(水戸市)です。この映画はまさにその美術館から始まります。わたしたちはカメラを持って、白鳥さんのアート鑑賞を通じた冒険を追いかけ続けました。水戸から東京へ、新潟、福島と旅をしながら、白鳥さんに見た景色、見た作品、一緒に見た人々の言葉をつぶさに記録していきました。その瞬間ごとに生まれる生きた会話や言葉。そして各地の美しい風景やユニークな作品。それを見ているうちに、心がほわっとして軽くなって、誰かと会って話したくなる、そんな映画かなと個人的には思います。そうして映画を通じで出会った何人の人が語る「アートと出会って楽になった」という言葉がいまもわたしの胸に残っています。ぜひご覧ください。
(共同監督 川内有緒)

クレジット

出演:白鳥建二、佐藤麻衣子、川内有緒、白鳥優子、森山純子、ホシノマサハル、岡部兼芳、大政愛、小林竜也 ほか

監督:三好大輔、川内有緒
企画・構成:川内有緒
撮影・編集:三好大輔
アニメーション:森下征治、森下豊子 (Mrs. Morison)
音楽:佐藤公哉、権頭真由(3日満月)
サウンドデザイン:滝野ますみ(neonsound Inc.)
題字:矢萩多聞
文字デザイン:高野美緒子、山田眞沙美
制作補:新谷佐知子、三好祐子

協力:茨城県近代美術館、大地の芸術祭、NPO法人 越後妻有里山協働機構、水戸芸術館現代美術センター、東京都現代美術館、トーキョーアーツアンドスペース、はじまりの美術館 ほか

バリアフリー協賛:THEATRE for ALL(株式会社precog)