2021/03/04
【3/13(土)開催決定!】THEATRE for ALL 大報告会
2月5日にオープンしたアクセシビリティに特化したオンライン劇場THEATRE for ALL。劇場体験のアクセシビリティ向上を目指し、試行錯誤してきた立ち上げまでの裏側を振り返るオープンな報告会を開催します。
・作品を沢山の人にみてもらうためのバリアフリー化のプロセスとは?
・アクセシビリティの高い、オンラインサービスをつくるには?
・アーティストの多様な身体、価値観を生かしたクリエーションの視点とは?
イベント概要
日時:3/13(土)10:00-17:00
開催場所:オンライン(zoomとyoutubeLiveで配信。)
※聴講無料
※後日アーカイブ予定です。アーカイブには字幕をつけます。
※当日は手話通訳をお願いする予定です。そのほかサポートが必要な方がいらっしゃいましたら事務局までご連絡ください。
tfa@precog-jp.net
タイムテーブル
【午前の部】
・10:00-10:30 【オープニングトーク/THEATRE for ALL立ち上げと今後】金森香(株式会社precog)、山上庄子(Palabra株式会社)
・10:35-11:55【座談会/キーワードは日常。当事者との対話とクリエーション 】倉田翠(演出家・振付家・ダンサー)、佐々木文美(舞台美術家)、鈴木励滋(カプカプ所長・演劇ライター)、中村茜(株式会社precog)
・12:00-12:30【THEATRE for ALLのアクセシビリティ#01 /作品をバリアフリー化する視点】兵藤 茉衣、関萌美(株式会社precog)
【午後の部】
・14:00-14:50【THEATRE for ALLのアクセシビリティ#02 /サービスをアクセシブルにデザインするには?】伊敷政英、岡上洋子(株式会社メジャメンツ)、篠田栞(株式会社precog)
・15:00-16:00【座談会/障害のある身体でつくること】森田かずよ(ダンサー・女優)、佐藤拓道(たんぽぽの家・俳優)、篠田栞(株式会社precog)
・16:10-17:00 【THEATRE for ALLのアクセシビリティ#03 /視聴環境のアクセシビリティ】梅原徹(美術家、音楽家)、渡辺 瑞帆(セノグラファー、建築家)、中島香織(たんぽぽの家スタッフ)、大井卓也(たんぽぽの家スタッフ、音楽家)、山川陸(THEATRE for ALL)
プログラム詳細
【10:00-10:30オープニングトーク】THEATRE for ALL立ち上げと今後
THEATRE for ALL 統括ディレクター金森香が、アクセシビリティ監修パートナー株式会社Palabraの山上 庄子さんをゲストにお招きして、なぜ今THEATRE for ALLを立ち上げたのか、そのプロセスや今後についてお話しします。
●ゲスト
山上 庄子(やまがみ しょうこ)
1983年神奈川県生まれ。両親が映画の仕事をしていたことから、生まれ育った環境には常に映画が身近なものとしてあった。中学生の頃から農業や環境問題に興味をもち、ご縁のあった山形県高畠に通い続けた末、東京農業大学国際農業開発学科へ入学。在学中は下高井戸シネマで映画館スタッフとして働く。向後元彦さんの「緑の冒険」を読み、マングローブという植物やその生態系、さらにはそこに暮らす人々の暮らしや文化に興味をもち、大学卒業後は沖縄へ移り住みNPO法人国際マングローブ生態系協会で研究員として7年間働く。マングローブや環境問題に関する外国人向け研修のコーディネーター、またモルディブやキリバスなどでマングローブ植林事業に携わる。2011年東京へ戻り、Palabra(パラブラ)株式会社の立ち上げに携わる。動画教室事業や字幕制作部門を担当した後、2017年より代表取締役に就任。
【10:35-11:55 アーティスト座談会】 「キーワードは日常。当事者との対話とクリエーション」
劇場という場所は、これまで非日常の場所だったかもしれません。しかし、THEATRE for ALLが目指すのは「だれでも、いつでも、どこからでも」日常として芸術と出会える場所。これまで出会わなかった人同士が、出会うことで、アーティストにとって創作の種がみつかったり、社会にとって新しい価値や視点が発見されていくような場所を目指しています。
この座談会では、precogの中村茜を聞き手として、”当事者”性をもつ人たちと共にクリエーションを行う気鋭のアーティスト倉田翠さん、 佐々木文美さんの2名とカプカプ所長・舞台ライターとして、アーティストと障害当事者をつなぐ活動を様々に展開されている鈴木励滋さんをゲストにお招きし、日常、当事者との対話をキーワードにお話を伺います。
●ゲスト
倉田翠(演出家・振付家・ダンサー)
1987年生まれ。京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業。3歳よりクラシックバレエ、モダンバレエを始める。京都を中心に、演出家・振付家・ダンサーとして活動。作品ごとに自身や他者と向かい合い、そこに生じる事象を舞台構造を使ってフィクションとして立ち上がらせることで「ダンス」の可能性を探求している。2016年より、倉田翠とテクニカルスタッフのみの団体、akakilike(アカキライク)の主宰を務め、アクターとスタッフが対等な立ち位置で作品に関わる事を目指し活動している。セゾン文化財団セゾン・フェローⅠ。
佐々木文美(快快・舞台美術家)
舞台美術家。1983年鹿児島県出身。多摩美術大学 映像演劇学科卒業。快快メンバー。快快の活動に加えて、舞台美術担当として演劇、ダンス、コンサート、展示など様々な企画に参加。近年の参加作品として、2019年 快快「ルイ・ルイ」神奈川芸術劇場、2020年モモンガコンプレックス「わたしたちは、そろっている。」東京芸術劇場、セノ派「移動祝祭商店街」大塚エリアなどがある。ホームパーティーをするのが好き。
鈴木励滋(事業所カプカプ所長・演劇ライター)
1973年3月群馬県高崎市生まれ。1997年より地域作業所カプカプ(現在は「生活介護事業所カプカプ」)の所長を務め、ワークショップを基軸に芸術と福祉の活動を展開し、各所でアドバイザーを務める。演劇では『ユリイカ』『月刊ローソンチケット』劇団ハイバイのツアーパンフレットなどに寄稿。『生きるための試行 エイブル・アートの実験』(フィルムアート社、2010年)などにも寄稿。師匠の栗原彬(政治社会学)との対談が『ソーシャルアート 障害のある人とアートで社会を変える』(学芸出版社、2016年)に掲載された。
【12:00-12:30 THEATRE for ALLのアクセシビリティ#01】 作品をバリアフリー化する視点
THEATRE for ALL運営スタッフ兵藤 茉衣、関萌美(株式会社precog)が、上演作品のバリアフリー化の過程や各作品のバリアフリーについてお話しします。
【14:00-14:50 THEATRE for ALLのアクセシビリティ#02 】サービスをアクセシブルにデザインするには?
THEATRE for ALLの篠田栞を聞き手に、オンライン劇場設計にあたり、全体のアクセシビリティ監修パートナーとしてご尽力いただいた、株式会社メジャメンツの伊敷政英さん、岡上洋子さんをゲストにお迎えして「アクセシビリティとサービスデザイン」について、THEATRE for ALL立ち上げを振り返りながらお話しします。
●ゲスト
伊敷政英(いしきまさひで)
Cocktailz(カクテルズ)代表、ウェブアクセシビリティ
株式会社メジャメンツが運営する障害者専門のクラウドソーシング
岡上洋子(おかうえようこ)
株式会社メジャメンツが運営する障害者専門のクラウドソーシング
公的機関(国や地方公共団体)の嘱託職員として広報業務に携わる
2020年4月、株式会社メジャメンツに入社。ウェブアクセシビリティ基盤委員会WG1委員。福岡在住。趣味は文房具集め。
【15:00-16:00 アーティスト座談会】「障害のある身体でつくること」
義足のダンサー、女優として活躍される森田かずよさんとたんぽぽの家の佐藤拓道さんをゲストにお招きし、「障害のある身体でつくること」「障害のある人と一緒につくること」、そのプロセスについてお話をお聞きします。
●ゲスト
佐藤拓道(俳優・たんぽぽの家)
1974年生まれ、2011年より社会福祉法人わたぼうしの会、たんぽぽの家アートセンターHANAに勤務。障害のあるメンバーのケアに従事しつつ、演劇、ダンスプログラムなどを担当。現在、副施設長。過去には湘南の劇団P.E.C.T、チェルフィッチュ、リリパットアーミーⅡ、遊園地再生事業団、バストリオ、マームとジプシーなどの作品に出演。
森田かずよ(女優・ダンサー)
二分脊椎症・側弯症を持って生まれ、18歳より芝居を
People.CONVEY」主宰。ヨコハマパラトリエンナーレ
チャレンジャー賞受賞
【16:10-17:00 THEATRE for ALLのアクセシビリティ#03 】THEATRE for ALL LABと視聴環境のアクセシビリティ
THEATRE for ALL LABは、アクセシビリティに特化したオンライン劇場 THEATRE for ALLが運営する、リサーチと実践の活動です。 演劇、ダンス、映画、メディア芸術など、アートと多様な人々を結ぶ活動に加え、身体や言語、環境などが異なる人々同士のコミュニケーションについて、思考し議論していくためのリサーチや場づくりを行っています。 「違う」ことを前提にした対話の中でこそ生まれる、豊かな視点や新しいアイデア。それらをたくさんの人と共有し合い、社会に実装していくことを目指しています。
このLABの運営スタッフ山川を聞き手として、梅原徹さん(美術家、音楽家)、渡辺 瑞帆さん(セノグラファー、建築家)、中島香織さん(たんぽぽの家スタッフ)、大井卓也さん(たんぽぽの家スタッフ、音楽家)をお招きして、コミュニティづくりと芸術鑑賞の場作りの実践についてお話しします。
●ゲスト
梅原徹(美術家、音楽家)
1996年神奈川県生まれ。美術家/音楽家。都市・環境のリサーチやフィールドワークを通し、音と空間のコンポジションを行う。
建築都市論や音響社会学、ノーテーション技法としての音などに関心を持ち、ときには演劇や映像などとのクロスジャンル的な制作も展開している。ドイツ/デュッセルドルフでの在住経験を経て、2018年横浜国立大学理工学部卒業。2020年東京藝術大学大学院美術研究科修了。
渡辺 瑞帆(セノグラファー、建築家)
1991年生、東京出身。
早稲田大学建築学専攻修士課程修了、2016-18年フジワラテッペイアーキテクツラボ、2017年~劇団青年団演出部、2019年~兵庫県豊岡市地域おこし協力隊、2020年~豊岡演劇祭フリンジコーディネーター。あらゆる設計行為を通して場を劇場にすることを志向している。
中島香織(たんぽぽの家スタッフ)
1984年大阪生まれ。学生時代は音楽療法を専攻し、即興音楽集団「音遊びの会」の運営に携わる。2012年より、たんぽぽの家にてメンバーと日常をともにしながら、セミナーや調査研究事業の企画・運営、アートミーツケア学会事務局などを担当。
大井卓也(たんぽぽの家スタッフ、音楽家)
一般財団法人たんぽぽの家のスタッフとして障害のある人の芸術創作に携わる。また、声楽家、ガムラン奏者としても活動。現代音楽作品の新作初演や、パフォーマンス作品への参加、ワークショップなど幅広く活動を行っている。近年の主な参加に「利賀演劇人コンクール2017 雲の劇団雨蛙『熊野』」(演出:朝日山裕子、同コンクール奨励賞受賞)、「ぎふ未来音楽展2020 三輪眞弘祭-清められた夜-」(作曲・構成:三輪眞弘)など。