片袖の魚
東海林毅
ABOUT
ずっと、わたし -
トランスジェンダーのささやかながらも確かな一歩を刻む34分。
わたしがわたしを生きる物語。片袖に生まれたこの赤い魚が、あなたへと燃え渡りますように。
トランスジェンダー女性の新谷ひかり(イシヅカユウ)は、ときに周囲の人々とのあいだに言いようのない壁を感じながらも、友人で同じくトランス女性の千秋(広畑りか)をはじめ上司である中山(原日出子)や同僚の辻(猪狩ともか)ら理解者に恵まれ、会社員として働きながら東京で一人暮らしをしている。
ある日、出張で故郷の街へと出向くことが決まる。ふとよぎる過去の記憶。ひかりは、高校時代に同級生だった久田敬(黒住尚生)に、いまの自分の姿を見てほしいと考え、勇気をふり絞って連絡をするのだが――
作品の基本情報
- 上映時間
- 34分
- 言語
- 日本語
- 料金
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〈レンタル〉 500円(税込) この作品はレンタル(PPV)でご視聴いただけます。*Vimeoの仕様上、お客様の閲覧環境によって金額が米ドル表示になる可能性もございます。
- ジャンル
- 映画
- シリーズ
- まるっとみんなで映画祭
本作品のアクセシビリティ
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音声ガイド
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手話
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バリアフリー字幕
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字幕
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多言語対応
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吹き替え
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作家オリジナルのバリアフリー
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ノンバーバル
オリジナル版と4つのバリアフリー動画をご用意しています。タブを切り替えてご覧ください。
- オリジナル版(アクセシビリティなし)
- 日本語音声ガイド
- バリアフリー日本語字幕
- 英語字幕/English Subtitles
- ギリシャ語字幕/Greek Subtitles
POINT!
日本で初めて一般公募のオーディションでトランスジェンダー当事者の俳優を募集した作品。多数の応募者の中から主役に選ばれたのは、ファッションモデルとして活躍しているイシヅカユウ。これが映画初主演となる。音楽は蓮沼執太フィルでドラマーを務める尾嶋優(Jimanica)がオリジナル楽曲を提供。主題歌「RED FISH」の歌詞は原案の文月悠光が映画のために書き下ろした。
アーティスト・制作者 からのメッセージ
マイノリティ役を当事者が演じることの意味について、マイノリティのメディア表象の問題について考えてもらえると嬉しいです。
【劇中のセリフについて】
劇中に「身体は男性なんですけど、心は女性で女性として生活しています」というセリフが出てきます。この「心は[〇〇(性別)]」という表現はトランスパーソンの性同一性やGender Identity について誤解を生みやすく良くない表現だという認識です。しかし実社会において、興味本位でトランスパーソンの心身の状態を説明させようとするマイクロアグレッションに対して、当事者はその場をやり過ごすために相手に合わせた簡易的な説明を用いざるを得ないケースがある、ということを表現するため使用しています。
東海林毅
アーティスト プロフィール
東海林毅
1974年 石川県 金沢市出身 武蔵野美術大学 映像学科在籍中よりVTRによる作品制作を中心に映像作家活動を開始する。1995年、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で審査員特別賞を受賞。 同学を自主退学と同時にフリーランスとなり2004年よりオリジナルビデオで商業作品の監督・演出を務める。商業作品を監督する一方でVFXアーティストとしても幅広く活動しNHKの科学史番組「フランケンシュタインの誘惑」では放送開始時から演出やVFXを務めている。近年、表現の幅を広げるために自主映画にも力を入れ「老ナルキソス」(2017)は第27回 レインボー・リール東京でグランプリを受賞したほか国内外の映画祭で10冠を達成。トランスジェンダー当事者の俳優を日本で初めて一般公募のオーディションでキャスティングした映画『片袖の魚』を脚本、監督、プロデュース。2021年7月より新宿K’s cinemaほか全国で公開中。
クレジット
<出演者>
ひかり/光輝:イシヅカユウ
千秋:広畑りか
久田敬:黒住尚生
辻史夏:猪狩ともか
熱帯魚店店主:田村泰二郎
山中恵子:原日出子 ほか
<スタッフ>
原案:文月悠光 「片袖の魚」(『わたしたちの猫』ナナロク社刊)
プロデューサー・脚本・監督:東海林毅
撮影:神田創
照明:丸山和志
録音・音響効果:佐々井宏太
美術:羽賀香織
衣装:鎌田歩(DEXI)
ヘアメイク:東村忠明
編集・VFX:東海林毅
制作:清水純、牛丸亮
助監督:小池匠
音楽:尾嶋優 主題歌「RED FISH」
作詞:文月悠光
作曲:尾嶋優
歌:Miyna Usui
宣伝スチル:向後真孝
ビジュアルデザイン:東かほり
製作・配給:みのむしフィルム