Dance New Air 2020->21『 n o w h e r e 』

湯浅永麻

ABOUT

様々なボーダーの問題を自身の表現に織り込んできたダンサー・振付家の湯浅永麻が「どこでもない場所(nowhere)」「今、まさにここに(now here)」をテーマにした新作パフォーマンスを映像化。

2020年12月に東京のダンスフェスティバル、 Dance New Air 2020->21にて発表され、日本ダンスフォーラム賞を受賞した『n o w h e r e』を THEATRE for ALL 向けに、作家オリジナルの視点で視覚・聴覚・精神・発達などに障害のある人たちにも届くように作り変えられた映像作品。

写真 ©︎Yulia Skogoreva

公開中

作品を視聴する

作品の基本情報

上映時間
64分
言語
日本語
料金
〈レンタル〉 1,000円(税込) 視聴期間: 168時間 / 7日間 この作品はレンタル(PPV)でご視聴いただけます。*Vimeoの仕様上、お客様の閲覧環境によって金額が米ドル表示になる可能性もございます。
ジャンル
ダンス
シリーズ
TRANSLATION for ALL

本作品のアクセシビリティ

  • 音声ガイド
    非対応
  • 手話
    非対応
  • バリアフリー字幕
    非対応
  • 字幕
    対応
  • 多言語対応
    対応
  • 吹き替え
    非対応
  • 作家オリジナルのバリアフリー
    対応
  • ノンバーバル
    非対応

2つのバリアフリー動画をご用意しています。視聴ページに移動後、ご覧になりたいバージョンのリンクをクリックしてください。

  • ナレーション+日本語字幕 :一般的な音声ガイドとは異なり、作者の視点で場面や人物の心情などを語っているナレーションに加えて、話している言葉、または話者名と話している言葉を文字で表した字幕
  • 英語字幕 : 話している言葉、または話者名と話している言葉を文字で表した英語字幕

 

▶︎このサイトのアクセシビリティについてはこちら

 

また、本作品には、ナレーション部分、字幕部分含めた全ての文字情報を書き起こししたPDF を視覚情報サポート資料として、下記よりダウンロードいただけます。聴覚に障害がおありの方、文字情報をご覧になりたい方はご利用ください。

日本語_視覚情報サポートpdf.

英語_視覚情報サポートpdf.

アーティスト・制作者 からのメッセージ

アクセシビリティに対するアーティストの想い

何に対してバリアフリーで、自分はどのようなバリアを持っているのか。 今回の映像作品を創る過程で、いかに自分が頑なに作品のアクセシビリティを拡げていないかに気づき、様々な観る側の視点を想像して再構成することが出来ました。 作品の内容は勿論、自分とは違う観点からこの作品を見て、感じて頂けたら。 人はそれぞれ違うからこそ、他者と関わる事で見る世界はもっと拡がっていくのだと再認識しました。

湯浅永麻

作品について

記憶に刻まれた2020年。

この未曾有の日々で感じたことはどれも鮮明で、私にとっては苦しさと愛しさが入り混じった特別な気づきですが、どんな事もいつかは霞んでいきます。満天の星を見て感動したことがずっと続かないように。同じ時間だけども、マリコちゃんの全く異なる「今」を覗くことで、すれ違う人の数だけの「今」という小宇宙があるという事を意識しました。宇宙の大きな時間の流れから見ると、身体がある私たちの「今」は塵のように小さな一瞬で、いつか粒子に戻って宇宙の虚空に帰るまで、二度と戻ってこない儚い「今」を常に見送っています。

今、ここでしかないこの時間を、見つめられたら。

湯浅永麻

2020年は社会の状況も大きく変化しましたが、私にとって何よりの変化は体の変化、妊娠でした。医者からは葉酸をとれ、鉄分をとれ、と体の中に世界のカケラを集めるよう言われます。老化や妊娠、否応なく変わっていく体は、変化を続けることで大きな調和を保とうとしているかのようです。こうして星の中に立っていると自分が宇宙の一部であることを実感しますが、宇宙もまた形を変え続けているのでしょうか。予測がつかないものは、確実性を求める世では受け入れられにくいこともあります。リスクと可能性を秘めた変化の時、今日、この空間に、存在できることをありがたく思います。

柿崎茉莉子

アーティストプロフィール

湯浅永麻

オランダ在住ダンサー・振付家。欧州のコンテンポラリーダンスシーンを牽引するネザーランドダンスシアターに11年在籍し、イリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイス、マッツ・エック、クリスタル・パイト、など世界的振付家の作品を踊る。2016年フリーとなり、サシャ・ワルツ、シディ・ラルビ・シャルカウイやダミアン・ジャレ/名和晃平、向井山朋子、岡田利規などのオペラ・演劇作品にも多数出演。自身では様々なアーティストとのコラボレーションプラットフォームXHIASMA(キアスマ)プロジェクトを立ち上げてジャンルを超えて国内外で多岐にわたって活動している。

2019年第13回日本ダンスフォーラム賞を受賞。「 n o w h e r e 」では第15回日本ダンスフォーラム賞を再び受賞。

クレジット

文化庁「文化芸術収益力強化事業」バリアフリー型配信プラットフォーム事業

Dance New Air 2020->21『 n o w h e r e 』
演出:湯浅永麻
出演:柿崎麻莉子、湯浅永麻
空間プロデュース:大平貴之
音楽アレンジ : world’s end girlfriend
ナレーション:湯浅永麻
映像:湯浅永麻、遠藤豊(LUFTZUG)、大平貴之
舞台監督:原口佳子
映像技術:岸本智也
照明:田代弘明(DOTWORKS)
音響:浮岳厚(株式会社ストーリー・レーン)
演出部:小野哲史
メガスターオペレート(大平技研):田中遥香、福嶋由幸
記録映像:山城大督、冨田了平
映像編集補助:山本千愛 
宣伝美術:太田博久
記録写真:ユーリア・スコーゴレワ
ウェブサイト:大須賀政宏
英語字幕監修:阿部のぞみ

使用楽曲
“Adagio assai” by world’s end girlfriend (original by Maurice Ravel)
“Pavane” by world’s end girlfriend (original by Maurice Ravel)
“We Are the Massacre” by world’s end girlfriend
“Earth Odyssey” by Asaf Avidan

 

Dance New Air
チーフプロデューサー:宮久保真紀
プロデューサー:平岡久美
スーパーバイザー:小林裕幸(スパイラル)、小野晋司
制作:岩中可南子、藤田恵利
票券:滝沢麻衣
当日運営:山口麻里菜、山下桃子、向坊衣代
スパイラルホール:廣澤隆也、藤本茂寿、野村秀一、速水綾香、岡村純平、
宮路彩歌(照明)、大塚之英(照明) 、小山達也(舞台機構)、高橋邦朋(舞台機構)

主催:Dance New Air実行委員会、株式会社ワコールアートセンター、有限会社大平技研、一般社団法人ダンス・ニッポン・アソシエイツ

共催:港区(令和2年度港区文化プログラム)
協力:Dance Base Yokohama  

Special Thanks:LUFTZUG、world’s end girlfriend、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)、城崎国際アートセンター(豊岡市)、Xhiasma実行委員会、スタジオアーキタンツ

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