「アーティストトーク」 ゲストプロフィール

VOL.4 「ルール?」ー多角的な視点で社会をデザインするには

田中みゆき(キュレータープロデューサー)

「障害は世界を捉え直す視点」をテーマにカテゴリーにとらわれないプロジェクトを企画。表現の見方や捉え方を障害当事者や鑑賞者とともに再考する。近年の仕事に、『大いなる日常』展(2017)、『音で観るダンスのワークインプログレス』(20172019、映画『ナイトクルージング』(2019)、『オーディオゲームセンター』(2017〜)、『視覚言語がつくる演劇のことば』(2020〜)など。http://miyukitanaka.com/

 

菅俊一(コグニティブデザイナー/多摩美術大学統合デザイン学科准教授)

人間の認知能力を基盤とした行動や意志の領域のデザインを専門としている。近年は、線や点といったわずかな手がかりだけで動きや質感を感じさせるための表現技術や、人間の創造性を引き出すための制約のデザインについての探求と共に、企業とのコンセプトや教育プログラムの研究開発、博物館・展覧会の企画・ディレクション・作品制作などを行なっている。http://syunichisuge.com

 

 

ゲストのお2人は7月2日より開催中の21_21 DESIGN SIGHT企画展「ルール?展」のディレクターを務めていらっしゃいます。

展覧会内で展示もされている配信作品は、こちらからご覧いただけます。

「ルール?」

 


VOL.1 多様な鑑賞者をつなぐー映画とバリアフリーの試みと可能性

河合宏樹(映画監督)

学生時代から自主映画を制作。東日本大震災以降は、ミュージシャンやパフォーマーらに焦点を当てた撮影を続けた。2014年に古川日出男らが被災地を中心に上演した朗読劇「銀河鉄道の夜」の活動に密着したドキュメンタリー作品『ほんとうのうた〜朗読劇「銀河鉄道の夜」を追って〜』を発表。2016年、七尾旅人が戦死自衛官に扮した初のライブ映像作品『兵士 A』を監督した。2017年には飴屋法水と山下澄人の初タッグ作品『コルバトントリ、』の公演を映像化。2020年2月に“ろう”の写真家、齋藤陽道の子育てを通じコミュニケーションのあり方にフォーカスした「うたのはじまり」を発表した。

『うたはじまり』公式HP▷https://utanohajimari.com/

 

河合宏樹監督の配信作品はこちらからご覧いただけます

True Colors FASHION ドキュメンタリー映像「対話する衣服」-6組の”当事者”との葛藤 –

 

 

山上庄子(Palabra株式会社 代表)

1983年神奈川県生まれ。両親が映画の仕事をしていたことから、生まれ育った環境には常に映画が身近なものとしてあった。中学生の頃から農業や環境問題に興味をもち、ご縁のあった山形県高畠に通い続けた末、東京農業大学国際農業開発学科へ入学。在学中は下高井戸シネマで映画館スタッフとして働く。向後元彦さんの「緑の冒険」を読み、マングローブという植物やその生態系、さらにはそこに暮らす人々の暮らしや文化に興味をもち、大学卒業後は沖縄へ移り住みNPO法人国際マングローブ生態系協会で研究員として7年間働く。マングローブや環境問題に関する外国人向け研修のコーディネーター、またモルディブやキリバスなどでマングローブ植林事業に携わる。2011年東京へ戻り、Palabra(パラブラ)株式会社の立ち上げに携わる。動画教室事業や字幕制作部門を担当した後、2017年より代表取締役に就任。

VOL.2 SIDE CORE『MIDNIGHT WALK tour / TOKYO 2020』ー美術×オンラインの可能性

SIDE CORE(アーティスト)

photo : shin hamada

2012年より活動開始。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志。ストリートカルチャーを切り口にアートプロジェクトを展開。「風景にノイズを起こす」をテーマに、都市や地域でのリサーチをベースにアクションを伴った作品を制作。ギャラリーや美術館での展覧会開催の他に、壁画プロジェクトや街を探索する「ナイトウォーク」など野外空間での活動を展開。全てのプロジェクトは公共空間での視点や思考を転換させ、表現や行動を拡張することを目的としている。主な展覧会に「大京都芸術祭」(京丹後/2020)「生きている東京展」(ワタリウム美術館/2020)「Out of Blueprints by Serpentine Galleries」(NOEWNESS/2020)

 

SIDE COREの配信作品はこちらからご覧いただけます

MIDNIGHT WALK tour / TOKYO 2020

 

 

金島 隆弘(アートディレクター

ACKプログラムディレクター、京都芸術大学客員教授

1977年東京生まれ、京都在住。2002年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了後、ノキア社、株式会社東芝、東京画廊+ BTAP、ART iTなどを経て、2007年に FECを設立。展覧会企画、交流事業のコーディネーション、アーティストの制作支援、東アジアの現代美術の調査研究などを手がける。2011年よりアートフェア東京エグゼクティブディレクター、2016年よりアート北京アートディレクターを経て、現在は京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程に在籍しながら、2021年より国立京都国際会館で開催される新しい形のアートフェアACK (Art Collaboration Kyoto)のプログラムディレクターを務める。手がけた主な展覧会に、「平行的極東世界/Parallel Far East Worlds」(成都, 2012)、「Asia Cruise:物体事件/Object Matters」(台北, 2013)、「Object Matters:概念と素材をめぐる日本の現代表現」(多治見, 2014)、「Find ASIA-横浜で出逢う、アジアの創造の担い手」(横浜, 2014)、「KYOTOGRAPHIE 金氏徹平 SplashFactory」(京都, 2019)、「やんばるアートフェスティバル」(沖縄北部, 2017-20)などがある。

VOL.3 みんなが生きやすい場所ってどんなところ?ー大分・別府市の小さな映画館「別府ブルーバード劇場」が教えてくれること

森田真帆(映画ライター・映画監督)

19歳でハリウッドへ。映画やドラマの現場にインターンとして参加し、帰国後

はシネマトゥデイ編集部にてライター活動を開始。これまで多くのハリウッド俳優にインタビ

ューし、海外映画祭への取材や映画のオフィシャルライターとして活動。現在は、映画ライタ

ー業のかたわら、偶然出会った別府ブルーバード劇場を盛り上げるために別府に移住し、パー

トナーの田尻大樹とともに劇場を支える。

 

森田監督の配信作品はこちらからご覧いただけます

十人十色の物語~今年90歳になる館長と9人のドラァグクイーン~

 

 

鈴木励滋(生活介護事業所カプカプ所長・演劇ライター)

1973年3月群馬県高崎市生まれ。97年から現職を務め、演劇に関しては『埼玉アーツシアター通信』『げきぴあ』劇団ハイバイのツアーパンフレットなどに書いている。『生きるための試行 エイブル ・アートの実験』(フィルムアート社、2010年)にも寄稿。師匠の栗原彬(政治社会学)との対談が『ソーシャルアート 障害のある人とアートで社会を変える』(学芸出版社、2016年)に掲載された。
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