jactynogg zontaanaco ジャkuティー乃愚・存taアkoコ
contact Gonzo × やんツー
ABOUT
身体と人工知能、知をめぐる共進化の歴史的な一幕
身体を接触させる即興的パフォーマンスを行なう芸術家集団contact Gonzoと、自律的な機械などを用い芸術表現の主体性を問うアーティストのやんツーが、2019年に制作したパフォーマンス作品「untitled session」を下敷きに、2023年、新作パフォーマンス「jactynogg zontaanaco ジャkuティー乃愚・存taアkoコ」を制作、公開する。
本パフォーマンス作品は、やんツーが制作した自走する機械を通して、contact Gonzoの即興パフォーマンスが画像として認識(誤認)、言語化、発話される。contact Gonzoによる身体運動は、昨今の画像を学習する人工知能のモデルを用いれば、自然言語として出力可能である。しかし、身体にまつわる知的な認識方法は、言語と視覚だけには留まらない。本パフォーマンスは、最新の対話型AIをシステムに組み込み、新たな翻訳者として身体表現に介入させることで、未知の知の形態を炙り出す。
近年、著しく進化している人工知能は、人間が到底扱いきれない膨大なデータから解を導く生成的な知性として社会に認識され、実用レベルで浸透しはじめています。本作では、入力画像に対してそれが何であるか説明する文章を生成するイメージキャプショニングという手法を用いて、身体表現を言語へと置き換えようと試みます。かつて誰もが鑑賞した経験のない身体の動きに、人間も人工知能も等しく混乱しますが、「意味」という包囲から逃れた未知なる身体の動きをアーティストは創造することができるのでしょうか。
POINT②
本作は、precogが主催をする「TRANSLATION for ALL|トランスレーション フォー オール」の一環として行われるものです。「TRANSLATION for ALL」では、身体表現を文字や視覚情報などに翻訳することにより、視覚や聴覚障害をお持ちの方々に向けてアクセシビリティを高めることを試みています。本作では、むしろ身体表現を翻訳することの意味を等しく万人に問うことを目的に、アクセシビリティを作品表現の中に組み込みます。
イベントについて
開催概要
日程:2023年5月19日(金)〜21日(日)
5月19日(金)19:00
5月20日(土)15:00 ※アフタートークあり
5月21日(日)15:00
上演時間:約60分予定
アフタートークゲスト:加藤 秀幸
映画「ナイトクルージング」主演、「GHOST vision」監督 、ミュージシャン、バンド「CELCLE」ベーシスト、システムエンジニア、先天性全盲。
会場:ANOMALY(東京都品川区東品川1-33-10)
京急本線新馬場駅北口徒歩7分
東京臨海高速鉄道りんかい線天王洲アイル駅B出口徒歩8分
東京モノレール天王洲アイル駅南口徒歩10分
JR品川駅港南口徒歩20分
※車いすの方や視覚障害のある方が利用しやすいルートについて詳しくご案内するページをご用意しています。
▶︎バリアフリールート案内/ANOMAL(アノマリー)
参加費:
一般(特典付)|¥6,000
一般|前売 ¥3,000・当日 ¥3,500
U25|前売 ¥2,500・当日 ¥3,000
※特典:本パフォーマンス中にうまれた作品の一部を当日お渡しします。前売りのみ数量限定販売
※当日券の販売有無は、予約状況によって異なります
※障害者手帳をお持ちの方1名につき、介助者1名のみ無料
チケット取り扱い:Peatix・当日券
アクセシビリティ対応:
【上演中】
・作品の冒頭で「誰でも参加できるタッチツアー」を実施します(※予約不要)
・AIと人間がパフォーマンスの様子を音声言語にします
・文字支援
①日本語字幕投影(AIによる発言)
②UDトーク(人間による発言)
【アフタートーク】
・UDトーク
※UDトークはお手元のデバイスでご利用いただきます。ご希望の方にはタブレットの貸出もしております(台数限定)
”タッチツアー”とは
上演前に舞台上のモノやヒトに触っていただくことで、作品の体験をより深めていただく取り組みです。
お申し込み方法
同行援護サービス
ガイドヘルパーさんとともに フェスティバルを楽しもう!
「はじめていく場所、人が多い場所にいくのは不安…」
視覚障害のある方のお出かけのハードルを下げるため、同行援護のガイドヘルパーさんのいる公演をご用意しました。天王洲アイル駅、新馬場駅から公演会場までや、場内の移動をサポートします。
[概要]
日程:
5月20日(土)@ANOMALY(最寄駅:「天王洲アイル」駅「新馬場」駅)
公演:「jactynogg zontaanaco ジャkuティー乃愚・存taアkoコ」
申込締切:5月14日(日)まで →5月17日(水)まで締切延長!
申込者数が定員に達したため、受付を終了いたしました。
多数のお申し込みありがとうございました。
協力:株式会社おとも
アーティストプロフィール
contact Gonzo(コンタクト・ゴンゾ)
2006年に塚原悠也と垣尾優により結成されたパフォーマンス集団。「contact Gonzo」とは、グループの名称であると同時に、身体を「接触」させる独自の方法論の名称でもある。街中や公演で即興的なパフォーマンスを繰り広げつつ、映像や写真作品を制作。結成当初からパフォーマンスの記録映像をYouTubeにアップするなど、メディアを活用した活動を展開。また、07年「吉原治良賞記念アートプロジェクト」に参加以降、現代美術の分野でも注目され、多くの国際展や芸術祭などに参加している。13年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)にてパフォーマンスを発表している。現メンバーはNAZE、松見拓也、三ヶ尻敬悟、塚原悠也の4人。パフォーマンス、インスタレーション、マガジンの発行、メルカリでの作品販売、The Avalanche Festival開催など多岐にわたる活動を展開している。
やんツー
1984年生まれ。美術家。2009年多摩美術大学大学院デザイン専攻情報デザイン研究領域修了。デジタルメディアを基盤に、行為の主体を自律型装置や外的要因に委ねることで人間の身体性を焙り出し、表現の主体性の問う作品を多く制作する。 文化庁メディア芸術祭アート部門において第15回では「SENSELESS DRAWING BOT」が新人賞、第21回には「Avatars」で優秀賞を受賞(共に菅野創との共同制作)。2013年、新進芸術家海外研修制度に採択され、バルセロナとベルリンに滞在。現在は神奈川と千葉を拠点に活動。近年の主な展覧会に「札幌国際芸術祭2014」(チ・カ・ホ、14年)、「あいちトリエンナーレ2016」(愛知県美術館愛知、16年)、「DOMANI・明日展」(国立新美術館、18年)、「遠い誰か、ことのありか」(札幌文化芸術交流センター [SCARTS]、21年)、「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館、22年)などがある。
http://yang02.com/
クレジット
演出・構成:contact Gonzo、やんツー
出演:contact Gonzo(塚原悠也、三ヶ尻敬悟、松見拓也、NAZE)
テクニカルデザイン:やんツー、稲福孝信(HAUS)
舞台監督:河内崇
実況:仁田晶凱
視覚障害者モニター:山川秀樹、石井健介、加藤秀幸
記録写真:高野ユリカ
記録映像:松本亮太
プロデューサー:黄木多美子(株式会社precog)
コンセプトアドバイザー:井高久美子
プロジェクトマネージャー:加藤奈紬
票券、アシスタントプロジェクトマネージャー:村上瑛真(株式会社precog)
主催:株式会社precog
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、芸術文化振興基金
協力:ANOMALY、一般財団法人おおさか創造千島財団、株式会社おとも