2023/11/24
TfA編集部より、今週のおすすめコンテンツ
急に冷え込み、暖かいお家から出たくない季節になりましたね。みなさんいかがお過ごしですか?那須、軽井沢で開催されていたユニバーサルな映画祭、「まるっとみんなで映画祭」にお越しいただいた皆さま、気にかけていただいた皆さま、ありがとうございました。おかげさまで、無事に終えることができました!
ただいま、ユニバーサル映画祭を、次年度以降の未来につなげるためのクラウドファンディング実施中です。また来年度以降に向けて、動き出していく予定ですので、引き続き応援していただけますと幸いです!
さて、今週のおすすめコンテンツをお届けいたします。寒い週末には、ぜひ、あたたかい場所で、THEATRE for ALLで映像作品や記事をお楽しみください!
記事編
■100の回路
アートと福祉の専門家にアクセシビリティについて尋ねるインタビューシリーズ「100の回路」より、リアルな芸術鑑賞の場が復活しつつある今この時にこそお届けしたい「ユニバーサルミュージアム」と「医療福祉」それぞれの場づくりを担われる2名のインタビュー。
視覚障害当事者で、長年、ユニバーサルミュージアムの実践研究者として活動されている、国立民族学博物館准教授の広瀬浩二郎さん。それぞれの人が、それぞれの文化、価値観、身体、言語を持って楽しさを共有できるようなミュージアムとは?
ほっちのロッヂ 唐川さんに聞く、アートでアプローチする医療福祉
長野県軽井沢町「診療所と大きな台所のあるところ ほっちのロッヂ」。”ケアの文化拠点”というユニークなテーマを掲げる診療所では、「アート」が「処方」されている?!
■これからの時代のアートと福祉の企画者を育てる 「障害のある人と考える 舞台芸術表現と鑑賞のための講座」始動
「ダイバーシティ」「インクルージョン」「合理的配慮」。言葉の先にあることを理解し、今どのような事業を立案できるのか。舞台芸術の企画に携わる制作者やアーティストと共に、学び考えるプログラムのレポート。
動画編
終了間近!
【映画】「老ナルキソス」(バリアフリー日本語字幕)
婚姻の平等をはじめ異性愛者と同等の権利がまだ認められていない日本の同性愛者の歴史と現状を、老人と若者、両者の視点を通して描く。国内外多数のクィア映画祭で上映され、多くのゲイの共感を得た同名の短編版(2017)をもとに長編映画化(田村泰二郎、水石亜飛夢)
※11月22日(火)〜28(木)期間限定配信中!
配信スタート!
障害のある人と考える舞台芸術表現と鑑賞のための講座「芸術文化の価値とは何か」(手話/字幕)
「ダイバーシティ」や「インクルージョン」、「合理的配慮」などの言葉が溢れる時代。私たちはその言葉の意味をきちんと理解できているでしょうか?障害当事者の芸術鑑賞及び体験を充実させるための施設職員とアーティストの育成プログラム、オンライン講座の映像をお届けします。第1回ゲストは中村美亜(九州大学大学院芸術工学研究院・教授)です。
映画祭特集
まるっとみんなで映画祭上映作品をお届け!会場に来られなかった人も、ぜひこの機会にチェックしてくださいね。
【映画】片袖の魚(日本語音声ガイド/バリアフリー日本語字幕/英語字幕/ギリシャ語字幕)
ずっと、わたし -トランスジェンダーのささやかながらも確かな一歩を刻む34分。わたしがわたしを生きる物語。片袖に生まれたこの赤い魚が、あなたへと燃え渡りますように。(東海林毅)
【映画】カランコエの花(日本語音声ガイド/日本語バリアフリー字幕/英語字幕)
近年社会問題として国際的にもメディアで多く取り上げられている「LGBT」。
当事者を主とした恋愛や状況を描いた映画は国内外で多く発表されている中、それを “取り巻く周囲の人々”にフォーカスを当てることで、彼らの過剰な配慮によって翻弄されていく当事者を描いた今までにない視点の映画作品。国内映画祭でグランプリ6冠を含む計13冠を受賞(中川駿)
お出かけ情報編
お出かけ情報では、おすすめのイベント情報をお届けします。
【東京】【12月17日(日)】【無料】ミるミる見るツアー 〜映像を聴いて、語るワークショップ〜(鑑賞サポートあり)
小学5年生から6年生くらいのお子様を対象にした、目の見える人、見えない人が一緒に映像を見て、聴いて、語る。さまざまな見方で、映像と言葉の新しい楽しみ方やとらえ方を発見していく、対話型ワークショップです。
▶︎詳細&お申し込み
【京都】【12月21日(木)】【舞台関係者向け研修・交流会】()
令和6年4月から民間事業者による障害のある方への合理的配慮が義務付けられることになり、舞台芸術業界でも「バリアフリー化」という言葉を耳にすることが多くなってきました。舞台芸術関係者のみなさんの経験や知見をもとに「そもそも舞台芸術におけるバリアは、どこにあるのか?」を共に考える研修・交流会を開催します。「合理的配慮」と、合理的配慮を知る上で重要な「障害の社会モデル」の基礎知識を学び、既にバリアフリー化に取り組んでいらっしゃる方も、これから取り組もうとしている方も一緒に、劇場や公演での実践について考えてみませんか。
▶︎詳細&お申し込み
編集部注目トピック!
2023年10月7日(土)- 12月17日(日)
場所:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(滋賀県)
100の回路に登場した広瀬浩二郎先生が監修される、展覧会が12月17日まで滋賀県近江八幡のNO-MAで開催中。すべての展示作品に触れる、美術のユニバーサルな鑑賞方法を問い直す展覧会です!
NHKで12月16日(土)、23日(土)に放送されるドラマ。草彅剛さん演じるコーダ(Children of Deaf Adults)の手話通訳士の物語。オーディションで選ばれたろうの俳優さん達の演技にも注目!
「We Need Accessible Theatre!(ウィー・ニード・アクセシブル・シアター)」
舞台ファン、舞台関係者、手話通訳、文字通訳、音声ガイド制作者等が集まっているグループが主体となって、「劇場を障害の有無にかかわらず誰もが行きやすく、楽しめる場所にしたい」という思いを込めて行われている署名活動。
アートと福祉のイベント情報をお寄せください
THEATRE for ALL編集部では、アートと福祉の活動や、障害のある方も参加しやすいユニバーサルなお出かけ情報等をSNSやWEBページを通して、広めていく活動をお手伝いしていきたいと考えています。掲載可否や方法等はご依頼頂いて以降のご相談にはなりますが、情報掲載をご検討の方はぜひ一度、お問い合わせください。