2023/12/15

TfA編集部より、今週のおすすめコンテンツ

師走のバタバタ期、みなさんおつかれさまです。さて、今年もあと残すところわずかとなりました!今週より年末にかけて、THEATRE for ALLでは、年末年始のお休みにぜひおうちでゆっくりみていただきたい記事や動画をご紹介します。

ー記事編ー

■100の回路

アートと福祉の専門家にアクセシビリティについて尋ねるインタビューシリーズ「100の回路」より、リアルな芸術鑑賞の場が復活しつつある今この時にこそお届けしたい「写真家」「舞台芸術通訳」2名のインタビュー。

 

写真家尾崎さんに聞く、世界の見方と伝え方

写真家尾崎大輔さんが出会った、視えない人の見ている世界。写真のワークショップを通じて、視覚障害当事者と晴眼者が共に世界を共有することで見えてきたこと

 

舞台芸術通訳者 福岡さんに聞く異文化との対話と理解

国内外で舞台芸術の通訳者として活躍される福岡さん。各地でのエピソードとともに、異文化理解における、演劇の役割、結論を出さずに「対話」を続けることの大切さについてお聞きしました。

ー動画編ー

年末年始に、おうちでじっくり観ていただきたい舞台作品をお届け!

年末年始特集

【演劇】超衆芸術 スタンドプレー(バリアフリー日本語字幕/手話/作家オリジナルのバリアフリー)

オル太が2017年から展開しているプロジェクト『超衆芸術 スタンドプレー』は、日常の中で出会う笑いを引き起こす現象を調査し、都市生活の中で生まれる無意識の身体の動きや人為的に仮設された街頭のオブジェがもたらす無作為の状況について明らかにしていく。
ロームシアター京都×京都芸術センターによるU35創造支援プログラム”KIPPU”に選出、ロームシアター京都ノースホールで上演された。
(オル太)

 

【演劇】fragments of Tuah – トゥアの片影(マレー語字幕/日本語バリアフリー字幕)

舞台はマレーシア。 主人公は伝説の戦士「ハントゥア」と、クアラルンプールに暮らすミュージシャンである「語り手=わたし」。マレーシアを代表する現代アーティスト、マーク・テたちが、何百年も語り継がれる英雄の痕跡を探し歩き、本や博物館、テレビや映画、街頭や墓場、沖縄にあると言われる実在の痕跡まで追い製作したビデオ・エッセイ。600年以上かけて「マレーシア人」の誇りとして人々に編み込まれた「ハントゥア」の各地・各時代に散らばった物語を再編集し、現代のマレーシアを生きる「わたし」の問いが描き出される。
(ファイク・シャズワン・クヒリ、マーク・テ、シャムスル・アズハー、ウォン・テイ・シィ)

 

【ダンス】『瀕死の白鳥』『瀕死の白鳥 その死の真相』(バリアフリー日本語字幕/日本語音声ガイド/英語字幕)

酒井はなによる『瀕死の白鳥』オリジナル版と、岡田利規演出、酒井はなと四家卯大のチェロによる、白鳥が自身の死因を踊りながら語る『瀕死の白鳥 その死の真相』の2つの公演記録映像。
(Dance Base Yokohama)

 

【ダンス】Dance New Air 2020->21『 n o w h e r e 』(ナレーション+日本語字幕/英語字幕)

様々なボーダーの問題を自身の表現に織り込んできたダンサー・振付家の湯浅永麻が「どこでもない場所(nowhere)」「今、まさにここに(now here)」をテーマにした新作パフォーマンスを映像化。
2020年12月に東京のダンスフェスティバル、 Dance New Air 2020->21にて発表され、日本ダンスフォーラム賞を受賞した『n o w h e r e』を THEATRE for ALL 向けに、作家オリジナルの視点で視覚・聴覚・精神・発達などに障害のある人たちにも届くように作り変えられた映像作品。
(湯浅永麻)

ーお出かけ情報編ー

お出かけ情報では、おすすめのイベント情報をお届けします。

【京都】【12月21日(木)】【舞台関係者向け研修・交流会】
令和6年4月から民間事業者による障害のある方への合理的配慮が義務付けられることになり、舞台芸術業界でも「バリアフリー化」という言葉を耳にすることが多くなってきました。舞台芸術関係者のみなさんの経験や知見をもとに「そもそも舞台芸術におけるバリアは、どこにあるのか?」を共に考える研修・交流会を開催します。「合理的配慮」と、合理的配慮を知る上で重要な「障害の社会モデル」の基礎知識を学び、既にバリアフリー化に取り組んでいらっしゃる方も、これから取り組もうとしている方も一緒に、劇場や公演での実践について考えてみませんか。

▶︎詳細&お申し込み

ー編集部注目トピック!ー

触の祭典「ユニバーサル・ミュージアム さわる!めぐる物語」

2023年10月7日(土)- 12月17日(日)
場所:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(滋賀県)

100の回路に登場した広瀬浩二郎先生が監修される、展覧会が12月17日まで滋賀県近江八幡のNO-MAで開催中。すべての展示作品に触れる、美術のユニバーサルな鑑賞方法を問い直す展覧会です!

 

12月23日・夜 オンライン朗読会『クリスマス・イブイブラジオ』開催! – バリアフリー演劇結社ばっかりばっかり
今回の100の回路に登場する、バリアフリー演劇結社ばっかりばっかりさんより、クリスマスイブの朗読会のお知らせです!

 

「We Need Accessible Theatre!(ウィー・ニード・アクセシブル・シアター)」

舞台ファン、舞台関係者、手話通訳、文字通訳、音声ガイド制作者等が集まっているグループが主体となって、「劇場を障害の有無にかかわらず誰もが行きやすく、楽しめる場所にしたい」という思いを込めて行われている署名活動。

アートと福祉のイベント情報をお寄せください

THEATRE for ALL編集部では、アートと福祉の活動や、障害のある方も参加しやすいユニバーサルなお出かけ情報等をSNSやWEBページを通して、広めていく活動をお手伝いしていきたいと考えています。掲載可否や方法等はご依頼頂いて以降のご相談にはなりますが、情報掲載をご検討の方はぜひ一度、お問い合わせください。

 

お問い合わせ先
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