めにみえない みみにしたい
マームとジプシー
ABOUT
2019年、再演として上演した記録映像をこの度初めて公開。
藤田貴大が子どもから大人まで一緒に楽しめる演劇作品として彩の国さいたま芸術劇場と共に初めて取り組んだ本作。演劇ならではの見立てやしりとり、じゃんけんといったゲーム、シャボン玉などの視覚効果、多様な要素を取り入れながら、少女の成長や自立、戦争というモチーフを描いた。俳優4人が、主人公の女の子のほか、母親、狩人、森の動物や妖精たちまで、多彩な登場人物を次々と演じ分けていく。原田郁子が音楽を、衣装はsuzuki takayukiが担当。
作品の基本情報
- 上映時間
- 65分
- 言語
- 日本語
- 料金
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〈レンタル〉 1000円(税込) この作品はレンタル(PPV)でご視聴いただけます。*Vimeoの仕様上、お客様の閲覧環境によって金額が米ドル表示になる可能性もございます。
- ジャンル
- 子ども・親子向け 演劇
- シリーズ
- EPAD × THEATRE for ALL 子ども向け
本作品のアクセシビリティ
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音声ガイド
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手話
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バリアフリー字幕
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字幕
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多言語対応
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吹き替え
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作家オリジナルのバリアフリー
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ノンバーバル
オリジナル版(アクセシビリティなし)と3つのバリアフリー動画をご用意しています。視聴ページに移動後、ご覧になりたいバージョンのリンクをクリックしてください。
- オリジナル版(アクセシビリティなし)
- 日本語バリアフリー字幕
- 日本語音声ガイド
- 日本手話+バリアフリー字幕
アーティスト・制作者 からのメッセージ
なにに触れても、それがほんとうなのかどうなのかわからなかった、あのころ。実像のないほんとうを追って、夜を、森を、旅していた。みんなが寝静まった夜、みつめていた天井。あたまのなかで、森をつくる。あの森を何度でも歩いて、自分とはなんなのか、探していた。いつしか、夜も、森も、自分のなかに現れなくなった。それはなぜだろう。具体的なもので溢れて、こういうかたちになり果ててしまった世界を、ほんとうだとおもいこんでしまったのだろうか。失われたものがあるとしたら、なにもかもが無限に広がっていた、あの風景。取り戻すことはできないかもしれない。やはり時間は、まえへすすんでいる。なので、あらためて、ここで、この場所で、夜という時間を、森という空間をつくってみたときに、自分はそこでなにと出会うのだろう。そう、期待しながら。
2018.4.19ーーパンフレットより
生まれてきた奇跡のさきへつづく旅路。それは森であり、夜である。ただ歩いていくのは困難で、立ちはだかるものをまえに立ちつくす。見たくないもの、聞きたくないものに触れてしまう瞬間が、やがて誰しもに訪れる。ときに、どうしてこんな世界に生まれてきてしまったのだろう、とおもうかもしれない。けれども、生まれてこなければ出会えなかった。たまには立ちどまって、来た道をふりかえってくれていい。思い出してくれていい。この森で、夜に、目にしたもの。耳にしたもの。たしかなことならひとつだけある。わたしたちは生きて、ここまで歩いてきたから、きょう、こうして出会えた。それはまるで奇跡みたいじゃないか。
2019.6.28ーーパンフレットより
わたしたちが見ることのできない未来を生きるあなたたちへ
2021.7.1ーーパンフレットより
マームとジプシー 藤田貴大
アーティスト プロフィール
藤田貴大
マームとジプシー主宰/演劇作家1985年生まれ。北海道伊達市出身。2007年、演劇ユニット「マームとジプシー」を旗揚げ。以降全作品の作・演出を担当。11年6月~8月にかけて発表した三連作「かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。」で第56回岸田國士戯曲賞受賞。13年、15年に太平洋戦争末期の沖縄戦に動員された少女たちに着想を得て創作された今日マチ子の漫画「cocoon」を舞台化。同作で2016年、第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。著書に『おんなのこはもりのなか』、『Kと真夜中のほとりで』、『mina-mo-no-gram』(今日マチ子との共著)『蜷川幸雄と「蜷の綿」』(蜷川幸雄と共著)他。2020年7月初の小説集「 季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛」(河出書房新社) を上梓。
マームとジプシー
藤田貴大が全作品の脚本と演出を務める演劇カンパニーとして2007年に設立。2012年3月の藤田が26歳の若さで第56回岸田國士戯曲賞を受賞。2012年より小説家、音楽家、歌人、漫画家、ブックデザイナー、ファッションデザイナーなど様々なジャンルの作家との共作を発表。また、自ら主催する公演と並行して、彩の国さいたま芸術劇場や東京芸術劇場、那覇文化芸術劇場 なはーとなどとも共同作業を行う。
http://mum-gypsy.com
クレジット
音楽:原田郁子
衣装:suzuki takayaki
照明:南 香織(合同会社LICHT-ER)
音響:竹内和弥(彩の国さいたま芸術劇場)
映像 :召田実子
ヘアメイク:大宝みゆき
舞台監督:須田雅子(彩の国さいたま芸術劇場)
企画制作:
公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
合同会社マームとジプシー
主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団