【11/7(月)】『現代版 城崎にて』特別上映会

ABOUT

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて、優秀芸術賞を受賞した太田信吾監督の最新作。劇場公開に先駆けて、特別上映が実現します。

「生きていることと死んでしまっていることと、それは両極ではなかった。それほどに差はないような気がした」
自身も2013年に身近な友人を自殺で失って以来、生と死という概念の更新やメンタルヘルスの改善、社会の周縁に生きる命への眼差しをテーマに映像製作を続けていた太田の脳裏に蘇ったのが志賀直哉の短編小説『城の崎にて』の一節であった。

ヨーロッパでコロナ陽性者が爆発的に増える中、フランスで活動する俳優、縫(ぬい)は共演者だった男性をコロナ感染の影響で失う。つい先日まで彼と舞台の上でキスを交わしていたはずなのに、なぜ自分だけ生き残ってしまったのか…?繰り返し湧き上がる問いへの答えが見出せない彼女はある日を境に声が出なくなり、5年ぶりに日本への帰国を決意。城崎温泉へ養生にいくことに。偶然に亡くなった仲間と、偶然に生き延びた自分。自身の生を肯定することができないなか、昆虫エネルギー研究所所長、蛸川(たこがわ)と出会った縫は…。

POINT!

主演の竹中が自らの経験をもとに書き上げた脚本を、太田が決定稿にまとめあげ、地元住民、学生、アーティストらと協同し夏の豊岡市で撮影。当事者が当事者を演じ直すという太田のこれまでの演出手法を踏襲。また、人間だけではなく、昆虫、植物、雨、空気の振動までも「出演者」として迎え入れ、城崎に潜むあらゆる生命の「ダンス」を見出し、人間主義的な映画から決別するため、動植物・現象・身体部位などの「動き」「質感」を捉えた。こうして、小説『城の崎にて』の構成を手がかりに、”現代版『城の崎にて』”ともいえる詩的なモンタージュ・独特の映画的文体に富んだ、異色の劇映画が誕生した。

イベント概要

日時:11月7日(月) 17:00〜17:30(音声ガイド版)

         18:30〜19:00(バリアフリー日本語字幕版)

会場:ART369 space >https://art369.jp/areamap/

参加費:一般¥1,000/学生¥500(障害者手帳提示で¥500、介助者1名まで割引適用)

アクセシビリティ:音声ガイド、バリアフリー日本語字幕

 

*THEATRE for ALL 有料会員になると、映画祭作品を含めた約100点のコンテンツが月額1800円で見放題▶︎お申込みはこちら

お申し込み

チケット購入はこちら▶︎ *チケット販売「Peatix」のサイトへ移動します

【11/7(月)17:00〜17:30 音声ガイド版】

【11/7(月)18:30〜19:00 バリアフリー日本語字幕版】

 

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宛先:tfa@precog-jp.net
メールの件名:『現代版 城崎にて』特別上映会申込
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※イベントの詳細をtfa@precog-jp.netからお送りします。メールが正しく受信できるようドメイン「precog-jp.net」をメーラーに受信設定ください

アーティストプロフィール

太田信吾

 

1985年生まれ。映画監督・俳優として活動。長野県出身。大学では哲学・物語論を専攻。大きな歴史の物語から零れ落ちるオルタナティブな物語を記憶・記録する装置として映像制作に興味を持つ。処女作の映画『卒業』がイメージフォーラムフェスティバル2010優秀賞・観客賞を受賞。初の長編ドキュメンタリー映画『わたしたちに許された特別な時間の終わり』がYIDFF2013で公開後、世界12カ国で公開。その後も映画『解放区』『想像』などエッジの効いた映画作品を手掛ける他、TV『情熱大陸』『『フードトラッカー峯岸みなみ』など演出を手掛ける。俳優としても活動しており最近の出演作に舞台『未練の幽霊と怪物』、ドラマ『夢を与える』(WOWOW)、『東京怪奇酒』(テレビ東京)などがある。2022年、志賀直哉の短編小説に着想を得た『現代版 城崎にて』(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022優秀芸術賞受賞)が公開予定。また、出演作品『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』(テキスト・演出=岡田利規)が9月に彩の国さいたま芸術劇場にて上演決定。