投稿日:2021/08/24
手話とは?
手話とは、手や指・顔の動きを使って表現する視覚言語です。音声言語・文字言語(日本語・英語・フランス語など)とは異なる文法や単語があり、独立した言語です。
日本における手話音声以外のさまざまなコミュニケーションの方法
日本で現在手話と呼ばれるものには使用されている手話には「日本手話」と「日本語対応手話」があります。
「日本手話」とは、ろう者同士のコミュニケーションの手段として使われている独自の文法体系を持つ言語です。日本語の文法や構成とは大きく異なります。
「日本語対応手話」とは、日本語に手話単語を1語1語合わせて考えられたものであり、「手指日本語」と呼ばれることも増えてきました。です。中途失聴者や健聴者は「日本語対応手話」を使用する方が大半です。
また、そのほかのコミュニケーション手段として、「指文字」「触手話」という方法もあります。
「指文字」は、日本語の50音をすべて指の動きで表現するコミュニケーション方法です。新しい単語や手話表現がわからないときなどに使用されたりします。
「触手話」は視覚と聴覚の両方が不自由な「盲ろう者」が、相手の手話を手で触って読み取るコミュニケーションの手段です。
THEATRE for ALLにて配信されている「コロナ禍 もうろうはいま」ではコロナ禍で「三密」が叫ばれる中、人と触れ合うことでコミュニケーションを確保してきた盲ろう者はいまを追います。それぞれに障害を感じながら前向きに生きる盲ろう者の姿を描いています。
「日本手話」「日本語対応手話」は文字通り日本で使用されている手話となります。
では、世界ではどのような手話が利用されているのでしょうか?
世界の手話
音声言語として日本語や英語と各国言語が異なるように、手話も世界共通ではありません。アメリカには「アメリカ手話」イギリスには「イギリス手話」中国には「中国手話」が存在し、世界で現存する手話は126種あるといわれています。例えば『騙す(cheat)』は、日本手話では『キツネが騙す』という手話で表しますが、アメリカ手話では『塀から人が覗く』という手話で表します。国ごとの違いだけでなく、地域ごとに異なる手話の方言もあります。
フランス手話の世界を知れるの作品『ヴァンサンへの手紙』配信中
国際手話
国際交流の場で手話の共通語として使われているのが、「国際手話」という言語です。自然言語ではなく、各国の手話を基にして人工的に作られた言語で、国際補助語の一つと位置付けられています。最近ではBTSが国際手話を利用した振り付けを披露して話題になりました。
THEATRE for ALLとアクセシビリティ
THEATRE for ALLはバリアフリー型オンライン劇場として、様々な人にとって芸術文化にアクセスしやすい環境を生み出していきます。手話を含め、さまざまなコミュニケーション方法や言語を持つ方々に対してできるだけ多くの選択肢を提案し、芸術文化との出会いの可能性を広げていきたいと考えています。
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