投稿日:2022/12/12
さまざまな演劇や映画を字幕や手話、多言語翻訳で楽しめるオンライン劇場「THEATRE for ALL」で開催中の「まるっとみんなで映画祭 2022」。オンライン開催の映画祭ですが、11月5日(土)~7日(月)にかけては、オンラインを飛び出し、晴天に恵まれた栃木県・那須で上映会も開催。今ピークを迎えている映画祭の見どころとともに、この映画祭が行っている「インクルーシブ」の社会実装に向けた取り組みについてお伝えします。
オンライン映画祭「まるっとみんなで映画祭 2022」とは?
THEATRE for ALLの「まるっとみんなで映画祭」は、大人も子どもも、障害のある人も、言葉がわからなくても、みんなが楽しめる映画祭を目指して、昨年からスタートしました。出かけることが難しい人でも楽しめるオンライン配信と、誰もが気兼ねなく楽しめるリアルなイベント・上映会の両方を開催することで、多くの人たちに「インクルーシブとは何か」について考えてもらう機会を提供したいと考えています。
「まるっとみんなで映画祭 2022」では、7月から12月にかけてさまざまな映画を配信。音声ガイドや字幕をつけた最新の話題作や、子どもや知的障害のある方も楽しめるノンバーバルな作品、病や障害を抱える方々やマイノリティの方々をテーマとする作品のほか、作品についてさらに知りたい人に向け、監督や主演俳優のインタビューやトークイベント、オンラインで一緒に視聴しながら意見交換できるような配信イベントも実施しています。悩みや生きづらさを抱えた人たちに向けたインスタライブのお悩み相談なども実施しました。12月にかけては、劇場公開前の特別配信や期間限定配信プログラムも予定されています。
リアルもパワーアップ!—まるっとみんなで映画祭 in NASU
リアルなイベントでも、多様な人たちのことを知り、混ざり合うプログラムを展開しています。7月18日には、東海大学広報メディア学科の学生たちとコラボした『もうろうをいきる』ミニ上映会&トークを盲ろう者のご家族や研究者の方々をお招きして行いました。
去る11月5日~7日にはメインとなる上映会「まるっとみんなで映画祭 in NASU」を開催。上映会の舞台は、栃木県・那須(那須塩原市、那須町)。豊かな自然が体感できる複数の会場で、さまざまなイベントを実施しました。昨年は、千葉県印西市の複合施設『theGreen』での1日限りのイベントとして実施された上映会ですが、今年は参加者が自由に過ごせる野外上映や、参加型のプログラムといった部分を大切に継承しつつ、那須の文化を盛り上げるさまざまな団体との連携のもと、上映会あり、展示あり、トークあり、ワークショップありの多彩なプログラムを実施しました。
那須は自然の力を活かした癒しの土地として古くから福祉事業者や保養施設も多く、福祉と地域活動や文化芸術の活動を融合させた新たな施設や取り組みも育っています。今回は、THEATRE for ALLの思いに共感してくださった事業者の方々の支えとご理解あって上映会を実施するに至りました。
紙をびりびりしながら鑑賞!?—野外上映会「夕暮れ森のシアター」(GOOD NEWS NEIGHBORS)
最初の上映会「夕暮れ森のシアター」の会場は『GOOD NEWS NEIGHBORS』。食を通じて社会課題の解決を図る株式会社GOOD NEWSが手がけた商業施設で、「森との共生」をキーワードに、観光と農業に福祉を掛け合わせた“観福農”連携で運営されています。人気のお菓子「バターのいとこ」などを製造する就労継続支援A型事業所も同社が運営し、障害のある方も、子育て中の方も、農閑期の農家の方も働きやすい「インクルーシブ」な職場づくりに尽力されています。
当日はお天気にも恵まれ、多くの観光客が行き交う会場となりました。日中には、未来を担う子どもたちに”学びの場を作る”ことをコンセプトに掲げ、黒磯を拠点に活動するお母さんたちのグループBornew(ボニュ)さんによる、木の実や葉っぱをつかったモビールや、廃材をスタンプにしてカラフルなエコバックをつくるワークショップを開催。
その後、夕方に始まった「夕暮れ森のシアター」は、弓なりに設計された『GOOD NEWS NEIGHBORS』の建物を背に、森と向き合うようにつくられたスペースにて、日没が近づく16時半を少し回った時間から始まりました。
子どもや言葉がわからない人でも楽しめるアニメーション作品を集めた上映会の冒頭を飾ったのは、『PAPER?/かみ?』。THEATRE for ALLが展開している「劇場をつくるラボ」の一環で制作されたオリジナル作品です。今年8月に、千葉県印西市の福祉施設「いんば学舎・陣屋」で、音楽家の蓮沼執太さんと映像作家の水尻自子さんが、紙や水、プラスチックなど身近な素材から出す「音」を楽しむワークショップを実施して生まれた映像作品です。上映前には、紙から出る多彩な音を体感するミニワークショップも開催し、映画が始まると、映像と音楽に合わせて、紙をびりびりと破いたり、くしゃくしゃと丸めたりなど、子どもたちも目と耳だけでなく体も使って楽しく鑑賞していました。
その後は、八代健志さんによる人形アニメーション『眠れない夜の月』、タイのバンコク出身のアーティスト、ウィスット・ポンニミットさんによる『hesheit(ヒーシーイット)』、チェコのアニメ監督・カテジナ・カルハーンコヴァ―さんによるノンバーバルな作品『Fruits of Clouds(フルーツオブクラウズ)』という3本の作品を続けて上映しました。
参加された方々は、会場で提供されるスープやホットドリンクを片手に楽しんだり、ハンモックに揺られたり、家族みんなでブランケットにくるまりと、思い思いのやり方で上映会を堪能。ノンバーバルなアニメ作品では、自分で考えたセリフを口にしながら鑑賞する子どもたちの姿も見られました。
小さなお子さんを連れたご家族や車椅子のお客様などたくさんの人が集まった上映会。「冒頭のワークショップのおかげで入り込めた」といった声が寄せられました。
上映された作品はオンラインでも配信を開始。上映会で実施した「紙」のワークは家でも簡単に実践できます。ぜひぜひいろいろな人と破ったり丸めたりして音を出しながら配信作品を楽しんでみてください。
「会話」を通じて美術作品をみる—目の見えない白鳥さんと、那須のアート散歩
翌日には、上映作品のひとつ、全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんを追いかけたドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の関連イベントを開催。白鳥さんと、映画の共同監督であり作家の川内有緒さんと一緒に現代アーティスト・奈良美智さんの作品や奈良さんが集めた作品が並ぶ私設美術館「N’s YARD」を散歩しました。
目の見えない白鳥さんとの作品鑑賞は、「会話」によって行われます。作品を見て思ったこと、連想したことなどを自由に話しながら、白鳥さん、川内さんと参加者が館内をめぐります。
定員8名だったイベントは募集後すぐに満員御礼という人気ぶり。午前中開催のイベントでしたが、参加者の皆さんは、那須の近隣からだけでなく東京や神奈川から訪れた方もいらっしゃり、最年少の参加者は7歳の女の子でした。
鑑賞会の参加者はまず美術館の中へ。館内では、白鳥さんと川内さんのグループ二手に分かれて鑑賞しました。グループのメンバーは途中で入れ替わります。
いわく「いちばん奈良美智さんらしい作品かな?」として選んだ《Invisible Vision》を鑑賞する白鳥さん。ふだんから「参加者によって雰囲気が全然違う」と白鳥さんがおっしゃる通り、同じ作品を見ていても、そこで交わされるやりとりはまったく違うものになりました。すぐに作品の世界に入り込み冒頭から話が盛り上がった最初のグループに対し、次に合流したグループは作品との距離感についての話からゆっくりと鑑賞が始まりました。いずれのグループも、紅葉した山や森を思わせる作品の色合いや、描かれた人物の印象的な目の表現、泣くのをこらえているような表情などに注目が集まりましたが、7歳の参加者からは「作品の中の女の子は芝生の上に寝転がっているのかもしれない」という新しい見方も提示されました。たった一つの作品で何十分も話は尽きず、どちらも時間の制約がなければずっと話し続けられそうな様子でした。
川内さんのグループは、美術館全体をめぐりながらいくつかの作品を鑑賞。こけしや人形、オブジェなどが並ぶ展示ケースでひとつひとつの個性を楽しんだほか、天窓のある部屋では、差し込む自然光を受けてどこか荘厳な雰囲気も漂う作品《In the Pink Water》などを楽しみました。ひとつの作品だけではなく、同じ空間に展示された作品と作品の組み合わせなどにも注目が集まっていました。
館内を見た後は、全員でそろって屋外へ。森を背にたたずむ彫刻《Miss Forest/Thinker》をぐるりと回りながらおしゃべりが続きます。アイスクリームやホイップクリームなど食べ物を連想する人が多い中で、「観音様のようにも見えてくる」などの意見も。川内さんが「作品に対するコメントは参加者それぞれの体験が反映されていると思うんです」とおっしゃるように、個々の体験がつながり合う豊かな場が生まれていました。
最後は、「そろそろ時間だね」という川内さんに対し、「僕はあきらめないけどね」といたずらっぽく笑いながら、楽しい会を名残りを惜しんだ白鳥さん。ただ作品を楽しむだけにとどまらない、参加者の心を開きほぐしたイベントでした。
『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』特別上映会&アフタートークと那須ショートフィルムフェスティバルとの共同上映会
午後には、ガーンジー種という日本では希少な乳牛を多数飼育することで知られる「那須高原 南ヶ丘牧場」を会場に、2種類の上映会が行われました。
最初に上映されたのは『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』。THEATRE for ALLで昨年から公開している中編ドキュメンタリー『白い鳥』を、大幅な追加撮影と再編集を経て、新たにつくられた長編です。
「目が見えないのに、どうやって作品を鑑賞するの?」。
そんな「見える」人たちがつい抱いてしまう疑問や思い込みをほどき、美術作品の楽しみ方だけでなく、それぞれの「生き方」までも自由にしてくれるような映画です。
アフタートークには、白鳥さんと川内さんのほか、映画で共同監督をつとめた三好大輔さんも登壇。このトークの中心になった話題は映画の「バリアフリー版」の製作についてでした。白鳥さんの映画は、中編と長編のいずれにも、視覚や聴覚障害のある方のための音声ガイドやバリアフリー日本語字幕がついていますが、中編は川内さんが、長編は三好さんが中心になって作成されたそう。川内さんと三好さんそれぞれが、バリアフリー版をつくる上で気をつけたこと、気づいたことが語られました。
音声ガイドも字幕も、短い言葉で的確に入れる必要があり、場面に合わせた表現やタイミングを工夫したということ。モニターとして目の見えない方や耳の聞こえない方に見ていただいたときに、人によって求めている情報量が大きく異なることや、先天的に見えない/聞こえない人と、中途失明/失聴の方では、感じられる世界が大きく違うことを実感したということが語られていました。一方の白鳥さんは、視覚障害当事者でありながら、そういった説明をあまり必要としていない方。映画の内容を説明してもらうよりも、内容がよくわからなくても、周りと一緒に笑い、その場の雰囲気を楽しみたいと思っていらっしゃるそう。「みんなで場を楽しむ」ことを重視するスタンスは、白鳥さんが「会話」による美術鑑賞でも重視されていることであり、「バリアフリー」は画一的なものではないということを教えてくれます。バリアフリー字幕や音声ガイドのあり方について、実践者と当事者の声がからみ合うトークとなりました。
ふたつ目のプログラムは、那須でのロケ撮影の支援や誘致を通じて地域の活性化に取り組むNPO法人「那須フィルム・コミッション」が主催する「那須ショートフィルムフェスティバル」とのコラボレーションによるバリアフリー特別上映会。
毎年行われる「NASU AWARD」の2017年と2019年のグランプリ受賞作品、『金色』と『シバ兄とニャン君』をバリアフリー字幕と音声ガイドつきで上映しました。THEATRE for ALLからは、現代アーティストとコラボレーションしたふたつの短編をセレクト。使われなくなった家電を楽器にするアーティスト和田永の活動を追った『エレクトロニコス・ファンタスティコス』と、さまざまな素材を組み合わせて機械仕掛けで駆動させる作品で知られるアーティスト・毛利悠子の作品《I/O》を、詩人・大崎清夏とのコラボレーションで玄宇民によって映像化した作品『I/O』を上映。
地域のろう者の方々などにもご来場いただき、また健常者のお客様は音声ガイドやバリアフリー字幕の表現の機微を含めて映画をお楽しみいただきながら、みんなでひとつのスクリーンをともに鑑賞するひとときとなりました。
みんなでアート×バリアフリーを考える ーまるっとみんなで勉強会
最終日の7日には、午前中に那須塩原市まちなか市民交流センター「くるる」での勉強会、夕方から那須街道沿いの地域をアートで盛り上げる活動を行う「ART369 space」での上映会が行われました。
「まるっとみんなで勉強会」では那須地域でこれからソーシャルインクルージョンを掲げたアートや観光を推進していくためにはどうすればよいかを考えるプレゼンテーションとクロストークが行われました。
バリアフリーに「アートな那須」を楽しむーまるっとみんなでバスツアー
今年の新たな取り組みとして、映画祭の複数のプログラムと那須観光をつなぐ1泊2日の「まるっとみんなでバスツアー」も開催しました。旅行企画を担ったのは年齢や障害のある方の旅をサポートする「おはようトラベル株式会社」。人それぞれの不安やお困りごとに応じて、安心できる旅程や移動方法、宿泊施設などの提案、サポート手配などを担う旅行会社です。
「障害のある方にも、この映画祭を楽しんでいただきたい」そうした思いから、同社に障害のある方でも安心して参加できるツアープランや個別の事情にも対応する相談窓口をつくっていただきました。
バスだけではなく自家用車を利用して来場する方々へも、訪問先施設のバリアフリー対応状況の事前確認やご家族が安心して過ごせる宿泊施設のご紹介などをしていただきました。
このツアーのポイントは、映画祭のプログラムに参加できるだけでなく、バリアフリーに那須観光もセットで楽しめること。最初に訪れた「那須どうぶつ王国」は、車椅子対応の園内バスを備えているほか、年に一度障害のある方とそのご家族を招待する「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」を開催するなど、バリアフリー対応に力を入れています。
ツアーの参加者はそれぞれに、動物とのふれあいを楽しんでいましたが、参加者の多くが体験したのは、野外スタジアムで行われる「バードパフォーマンス」。広大な森と山々を舞台に、さまざまな鳥たちが観客の頭上近くを飛んでいく迫力のパフォーマンスのラストでは、色鮮やかな羽根のコンゴウインコが、スタジアム後方に設けられた車椅子席のすぐそばにもやってきて、その美しい姿を披露してくれました。
宿泊施設もバリアフリー対応。宿のひとつ「ガストホフ・エール」は、ハンディキャップ対応の客室や車いすのまま入れる露天風呂を備えるペンションとなっていました。
ツアーには、5日夕方の「夕暮れ森のシアター」と6日午後の『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の特別上映会が組み込まれ、前後で会場の「南ヶ丘牧場」を楽しむこともできる形となっていました。
今回のツアーには、脳性まひで車いすを利用するお子さんのいるご家族も参加。ご家族からは、「いままでで一番素敵な旅行になりました」という喜びの声をいただきました。また小さなお子さま連れの家族からは障害の有無にかかわらず、参加者同士の交流が生まれるツアー旅行ならではの体験ができたことや、新しい体験ができたことが、「ほかにはない旅の思い出となった」とのこと。ほかの参加者からも、さまざまなご家族や障害のあるお子様たちとの交流がまたとない体験になったというご感想が寄せられました。
「マナーを守って時間通りに行動する」ことが求められがちなツアー旅行でも、運営する側だけでなく、一緒に参加する人同士の意識がバリアフリーになっていったらいい、そうした願いを込めたツアーでした。
盛りだくさんのオンラインプログラム、3つのポイント
那須での上映会は終了しましたが、「まるっとみんなで映画祭 2022」はまだまだ続いています。オンラインのプログラムでは、7月から12月にかけてさまざまな種類のバリアフリー対応を行った約20点の映像作品を随時公開。特に
- ミニシアター系の名作をバリアフリーに
- いろんな当事者といっしょに映画を観よう
- ノンバーバルな作品で知的・発達障害や子ども・外国人でも
という3つの観点から選ばれた作品が充実しています。
ミニシアター系の映画を、話題作から最新作まで、バリアフリー版で公開できたのは、今年の大きな成果のひとつです。近年、シネマコンプレックスなどで上映される大作のバリアフリー化は進んできていますが(それでも2%)、インディペンデントで制作されるミニシアター系の映画は、予算などの制約から行き届かないのが現状です。そうした状況を鑑み、THEATRE for ALLでは、バリアフリー版制作のための費用をサポートする制度を実施し、採択された作品を今回の映画祭で公開しました。
2018年に国内外で話題をさらった『カメラを止めるな』の音声ガイド版の世界初配信やアイヌの祭祀の一部始終を記録した民族誌映画『チロンヌプカムイ イオマンテ ―日川善次郎エカシの伝承による』といった貴重な作品を楽しむことができます。劇場公開に先駆けてTHEATRE for ALLでの期間限定配信される『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の原作「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」が「2022年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞 受賞」を受賞したり、『現代版 城崎にて』のゆうばり国際ファンタスティック映画祭優秀芸術賞受賞、『片袖の魚』の香港ゲイ&レズビアン映画祭優秀作品賞受賞など、支援を行った作品が、各所で高い評価を受けていることも、THEATRE for ALLとしては、非常に喜ばしいニュースでした。
最新の映画も含め、話題の作品をバリアフリーにすることは、情報保障を必要とする人とそうでない人が、こうしたニュースを一緒に喜び、ともに映画を楽しむことができるということでもあります。こうした意味でも、「誰もが一緒に楽しめる」ことを目指していくことが重要だと改めて気づかされます。
「みんな」の輪を広げるために―「まるっとみんなで映画祭」のこれから
このように盛りだくさんの内容で現在も続いている「まるっとみんなで映画祭 2022」ですが、実はすでに来年に向けた動きが始まっています。
長野県・軽井沢では、インクルーシブな映画祭をつくるための調査チーム「まるっとみんなで調査団」が発足し、9月18日にキックオフミーティングが開催されました。軽井沢周辺だけでなく、遠くは神奈川からも集まったメンバーが、自分たちがつくりたい映画祭を思い描きながら、バリアフリーやインクルーシブとは何かについて学び、どんな背景を持つ人でも参加しやすい映画祭を目指して、リサーチを始めています。詳しい様子はレポートをご覧ください。
映画祭を楽しむ人だけでなく、映画祭にかかわる人も増やしていく。「まるっとみんなで映画祭」は人の輪を広げ、多くの“かかわりしろ”をつくることで、誰もが当たり前にバリアフリーにふるまえる社会を目指して活動していきます。
ライター:西田祥子 撮影:南阿沙美